内容説明
私生児、貧困、母との絆、義父、行商、女工、失恋、夢、結婚、震災、戦争、パリ、養子、死。明治36年に生まれ、母と共に生家を出た7歳の時から、『放浪記』がベストセラーになる26歳まで、尾道、東京で極貧の放浪生活を続けた作家林芙美子。文学への憧れと母娘の愛を糧に生き抜いたその劇的生涯を、人生のテーマごとに現代の人気作家がたどる全く新しいタイプの興味つきない人物エッセイ。
目次
かわいそうな私
下関からパリーへ
隣人たち
パリー
金太郎
パリーの娼婦
子供嫌い
いとしいお母さん
女と男
働く女
友だち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
227
【読メもの忘れ部】読了して、さぁレビュー書くかってここ開いて、始めて既読(ちゃんとレビューも書いてる)だったって知ったときの衝撃、、、( ˭̴̵̶᷄൧̑ ˭̴̵̶᷅ )2017/12/28
ゆのん
17
再読。人物エッセイ。群さんが大好きな「放浪記」の作者・林芙美子の生涯を綴ったもの。この本を読んで「放浪記」を読んだのだがほとんど共感できなかった。「放浪記」はかなりページ数があるが群さんの書いた「飢え」を読めば十分な気がした。私は「飢え」を読んでから「放浪記」を読んだが逆の順番だったら良かったなぁと思い、再読してみた。2017/09/23
ミカママ
5
群さんが芙美子の生涯と自分のそれを照らし合わせながら読み進めていく物語。発想としてはおもしろいんだけど、話があっちゃこっちゃで少々読みにくかった。やっぱりエッセイはエッセイ、伝記小説は伝記小説で別々になっているほうが私は好き。2012/01/13
バーベナ
5
林芙美子とはどんな人だったのか?著者が自分の性格と照らし合わせながら読み解いていく。いろんな人が林芙美子を語るが、彼女を「どう思うのか」という部分に、くっきりと個人としての考え方が出てくることに面白さがあると思う。しかしこのタイトルは、まさにそのものズバリで・・・すごい。2010/09/01
ぴよっ子@読書停滞中
4
エッセイかと思ったら小説…かと思ったらそれも違う。読みにくかったです。2012/07/14