内容説明
ブルートレインの八分停車を利用して、人が殺される!?亀井刑事は、腎臓結石で病院にいる時、レントゲン室で男が人を殺してやると言っているのを聞いた。該当するブルートレインは六本。十津川警部と亀井は推理に推理を重ね、問題のブルートレインは「出雲3号」と推測したが…。殺人、そして殺人。スピーディな展開と意外な結末。十津川と亀井の名コンビで贈る、長編トラベル・ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
2
昭和62年 5月30日 初版。「勝手に西村京太郎祭」第107作品目。この作品は2冊出ていて、都合文庫208冊目。文庫発売は2周目若しくは3周目に入っているようだが、1冊だけのもあるし、『鬼女面殺人事件』みたいに5冊出ているのもある。 腎臓結石は相当痛いらしい。。。。2016/04/26
秋庭誠
2
八分の利用の仕方が素晴らしい!亀井刑事も尿石が取れてよかったね。2012/07/19
二分五厘
0
1987.12.4
ココアにんにく
0
1992年以前に読了
御来屋祐伊
0
この作品が書かれたのは1986年。鉄道の高速化が進みブルートレインの存在に陰りが見えていた頃。そして、携帯電話が金持ちのステータスだった頃。だからこそ、このトリックは実行できたと云えるだろう。少なくとも現代では、この作品は実写化できない。ただ惜しむらくは、ブルートレインをもっと有効に利用できなかったか、ということだ。後半はブルートレインは殆ど出てこない。トラベルミステリーと銘打ってはいるが、個人的にトラベルの一押しが足りなかったので、そういう期待を持って読むのは避けたほうがいいと思う。2012/09/23