角川文庫<br> 招かれざる客

角川文庫
招かれざる客

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  • サイズ 文庫判/ページ数 338p
  • 商品コード 9784041306031
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

214
笹沢左保さんの惜しくも乱歩賞受賞を逸した長編デビュー作です。本書は私にとって30年以上前に読んだ本の再読ですが今回長い時を超えて尚新鮮に感じられ大満足でしたね。昭和34年の乱歩賞の選考には乱歩氏がご存命で参加されていて本書の普通でない構成に難色を示されたそうです。序盤が週刊誌の事件報道の記事や警察の関係者への尋問記録等で構成され相当に味気なく退屈な面がありますね。けれど警視庁の倉田警部補が病により休暇を取って単独で事件に取り組む後半から一変し素晴らしい読み心地でしたね。商産省の組合でスパイを働く男の殺害。2023/09/30

東森久利斗

3
やや気負いが見られ、詰込み過ぎの感もあるが、血気盛んな意欲に溢れたデビュー作であればそれも止む無しか。この後、巨匠への階段を一歩一歩昇っていくことになる著者の只ならぬポテンシャルを感じ、やはり並みの作家とは違うということを痛感。2018/03/20

tomo6980

1
前半は証言や調書のみなので、見えなかった容姿や言葉遣いが後半に見えてくることでこちらの思い込みをひっくり返す構成がPマクの「迷路」みたいだが、あちらの翻訳は2000年か(書かれたのは1931年)。作者にしてはオーソドックスと言うかケレン味のないというかどんでんを返さないという「謎が解ける」小説だった2018/01/01

wm_09

1
「凶器消失」「アリバイ崩し」「動機崩し」それらのトリックを一つずつ明かしていくことで、圏外の犯人を引きずり出す。トリックはどれも良い意味でも悪い意味でも新本格的、おもしろく読めた。犯人の憎らしさが超現代級なので、犯行が見破られた瞬間は快哉を叫ぶこと必至である。(ローウェル嬢)2010/02/12

schizophonic

1
幾重にも仕掛けられたトラップをかいくぐって真相へと達する。トリックとプロットが有機的に結合した構図が美しい。人生を狂わせていく関係者たちの姿が深く印象に残る。2009/02/10

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