内容説明
人生はひどいものだけれど自分から投げ出すほどのものではない、というロシアの作家ゴーリキーの言葉が困難な今を生きる私たちの「鍵」になるのではないか。生まれながらの宿命は変わらなくとも運命の偶然とは必ず出会い、それが人生を豊かに変えてくれるのだから。受験、就職、病気、年齢、生きがいとは―。私たちの切実な問いに作家五木寛之がともに悩み、ともに答えを模索した人生のガイドブック。
目次
開幕のベルにかえて
第1夜 自殺について
第2夜 生きる意味
第3夜 健康とは
第4夜 悲しみの効用
第5夜 職業の貴賎
第6夜 受験と就職
第7夜 少年と死
第8夜 夢と年齢
第9夜 自己責任
第10夜 意志の強さ・弱さ
第11夜 覚悟ということ
深夜の友への手紙
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろちゃん
48
人生大変だけど頑張って生きようみたいな本。昭和の演歌を思い出した。2015/10/22
tu-ka
12
「意志の強さ・弱さ」の話が一番印象に残ったな。とくに'風を待つ'という考え方。いつ風が吹いてもいいように準備だけはしておこう。2018/03/02
たか
3
結構前の本だけど、いろいろと参考になりました。2020/03/08
ミュウ
2
人は去っていく者に愛情を感じるらしい2012/07/01
うら
1
人や音楽を批評するとき、歴史や背景を見ようとする五木さんの話は、根拠があって受け入れやすい。 ドックイヤーしながら読んだのは久しぶり。 面白かったのは「人間の治癒力は楽しい時に上がるし、悲しい過去を思い出す時にも、劇的に上がる。だから悲しいことも人間にとってはプラスになる」「性格もポジティブだから良いっていう考え方は偏りがある」と断言してくれているので、生きるのがしんどいな…と思っている人には、心の支えになる。 読後は、今の自分を受け入れて、自分のペースでやっていこう。そんな風に思える話でした。2019/09/22