角川文庫<br> インドラの網

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角川文庫
インドラの網

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041040126
  • NDC分類 913.8
  • Cコード C0193

内容説明

ツェラという高原を歩いているうちに、ふと“天の空間”に滑り込んでしまい、天人、蒼い孔雀、天界の太陽などあらゆる美の極致を目にする主人公を描く表題作「インドラの網」をはじめ、夢と神秘にあふれた幻想的作品を集める。「雁の童子」「学者アラムハラドの見た着物」など“西域異聞”と呼ばれる作品も含め、賢治の持っていた「心象宙宇」の途方もない大きさと透明度をあますところなく伝え、賢治世界の真骨頂ともいえる童話集である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mii22.

52
【娘の本棚】何といっても表題作の「インドラの網」が好き。ツェラ高原を歩いていた私は、いつしか魂が肉体から遊離して天の空間へまぎれこみ不思議な体験をする...この心象風景に描かれる日の入りから夜へ、そして日の出と移り変わる空の様子が、美しい鉱物の特長を用いて表現され、うっとりするほど素晴らしく何度も何度も繰り返し読んだ。また、風、光、空気さえも豊かな言葉の表現で溢れ、隅々まで美しい短篇。2017/09/21

優希

49
不思議な世界に引き込まれるのが夢だと思いました。透明な空気感が素晴らしいですね。2021/12/09

かおりんご

30
小説。学者のアラムハラドの見た着物を読みたくて借りる。も、激しく後悔・・・私、宮沢賢治の世界観が苦手だったんだ・・・結局、何がいいたいのやら分からず読み終える。何度も繰り返し読むと、分かるようになるのかな?奥が深すぎて、理解できず。2014/06/08

メタボン

28
☆☆☆★ 「風野又三郎」は「風の又三郎」と大分内容が違っている。又三郎が饒舌すぎるのと、底が浅い気がして、やはり定番の「風の又三郎」の方が名作だと思う。表題作は短いながら文章が素敵に美しく好きな作品。空から撃ち落された雁たちの忘れ形見の童子の話が哀しくも美しい「雁の童子」。「楢ノ木大学士の野宿」は賢治らしい鉱物溢れる世界観。2021/06/13

ソラーレ

10
我々の住む世界はが美しく素晴らしい。私は最近スマホ意識がいきがちになっている。自然へ意識を向けよう。作者のように素晴らしい世界に喜びや驚きを発見出来るのではないだろうか。そんな事に気付かせてくれた。2022/10/27

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