壁のむこうの街

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  • サイズ B6判/ページ数 326p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784037264703
  • NDC分類 K929
  • Cコード C8397

出版社内容情報

第二次大戦のさなか、ポーランドの廃墟でひたすら父の帰りを待ち続け、ひとり力強く生きぬいたユダヤ人少年の物語。   小学校高学年から

内容説明

父さんが強制収容所へつれていかれたあと、ぼくはハツカネズミのスノーと、くずれかけたアパートで暮らしていた。アパートの壁のむこうはポーランド人街で、むかいの建物の窓に見える少女の横顔をながめながら、ぼくは、いつかその子とスケートをするのを夢みていた。第二次大戦のさなか、ポーランドの廃墟でひとり生きぬいた少年の物語。世界各国で紹介されたイスラエルの作品。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

22
『走れ、走って逃げろ』(映画「ふたつの名前を持つ少年」原作)の作家による児童文学。たった一人でドイツ占領下ポーランドのゲットーの廃墟に隠れ住み、父親の迎えを待ち続けた少年のお話。フィクションということだが、長期間、潜伏できるようにつくられた地下室の様子や、家屋同士を繋ぐ秘密通路の存在や、住人が収容所に連行されて無人となった空き家が略奪にあう様子などが具体的に描かれている。こうした話を読むといつも、自分も家族もこういう状況を生き抜く生活力はないなと思う。2019/02/28

じょうこ

8
77回目の終戦記念日に、ぴったりな本に巡りあえた。 10歳になるかならぬかの少年の、壮絶だけれど、勇気と希望があふれるサバイバル物語。時は第二次世界大戦、舞台はワルシャワ。ユダヤ人の少年は、ゲットーの廃墟でたった一人数か月を生き抜く。少年の生きる知恵や感情、さまざまな大人たちとのやり取り、淡い恋心、相棒である賢いハツカネズミなど実によく描かれていて、戦争と人種差別の怖さがしみる。 2022/08/15

おはなし会 芽ぶっく 

4
自分記録用 『あなたもブックトーク 第1章学校でブックトーク テーマ 平和ってなあに?』小学校6年生が秋に広島に修学旅行に行くので事前学習の1つとして。『コアホウドリはかぜとともだち』→『風にのれ!アホウドリ』→『ひとしずくの水』→『マイナス50℃の世界』→『ふたり☆おなじ星のうえで』→『壁のむこうの街』→『鎮魂のチェルノブイリ』→『ナージャ希望の村』→『ピース・ブック』2020/04/07

サエ

2
第二次大戦中ユダヤ人の少年が父親を待ちながら廃墟の隠れ家で生き抜いていく話。フィクションではありますが作者は実際の戦争の最中で生き抜いてきた人物で主人公の廃墟での生活、心情などとてもリアル。小中学生ころ何度も読んだ本で、ずっと読み返したくて図書館で探しました。今読んでも変わらず心に残る作品です。2014/04/16

Olga

1
再読。邦訳されたオルレブ作品のなかで、これだけ英語版からの重訳。表紙の絵は英語版流用なのだろうか? 2019/04/30

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