朝日新書<br> イランとアメリカ―歴史から読む「愛と憎しみ」の構図

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朝日新書
イランとアメリカ―歴史から読む「愛と憎しみ」の構図

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  • サイズ 新書判/ページ数 298p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784022734945
  • NDC分類 319.263
  • Cコード C0222

出版社内容情報

核開発問題が緊迫するイラン。イスラエルとの戦争は起こるのか――。アメリカの中東政策、パレスチナ問題、シリアとの関係など最新ニュースの背景や中東を理解するためのカギを歴史に求め、政治、宗教、民族問題をコンパクトに解き明かす。

内容説明

オバマの立場は「イランの核武装は許さない」。イランは核弾頭の搭載可能な長距離弾道ミサイルにかかわる技術開発も進めている。両国の交渉には過去のイラン・アメリカ関係が色濃く影を落としている。そしてイランを知るには、さらに歴史を古代にまで遡らなくてはならない。そこにこそ、イランの本音を探る鍵が隠されているからだ。

目次

第1章 イラン核開発疑惑とイスラエル
第2章 「アラブの春」後の風景
第3章 イランとアメリカをめぐる中東情勢の構図
第4章 ペルシアの栄光と苦難の歴史
第5章 国際政治のはざまで―悲劇の連鎖と血染めの白色革命
第6章 怒涛の一九七〇年代―イラン革命から米大使館人質事件まで
第7章 イラン・イラク戦争と国連安保理
第8章 冷戦終結後の中東―湾岸戦争、九・一一、イラク戦争
第9章 オバマ政権の中東政策

著者等紹介

高橋和夫[タカハシカズオ]
福岡県北九州市小倉生まれ。放送大学教授。中東研究・国際政治専攻。大阪外国語大学ペルシア語科卒業、コロンビア大学国際関係論修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coolflat

16
第二次世界大戦後の米国の中東政策の狙いは三つある。第一はソ連の中東進出の阻止。第二は石油の確保。第三はイスラエルの安全保障。冷戦期においてイラン(革命以前のイラン)は、米国の中東政策の要であり、三つの政策目標に全て貢献していた。第一にソ連と長い国境線を接していたイランはその南下を阻止するブロックだった。第二に非アラブのイランは第四次中東戦争におけるアラブの石油禁輸の際には石油輸出を続けた。第三にイランはイスラエルとの実質的な同盟国であり、アラブ諸国から石油を輸入できないイスラエルへイランは石油を輸出した。2016/02/19

そうたそ

14
★★★★☆ 分かってるようで分かっていない中東情勢。イランとアメリカの関係についても深くは知っていない。なぜこれほどまでに関係は悪化しているのか。近現代のイランの歴史とともにアメリカとの関係についても一気にさらえてしまえる良著。こうしてみると、イランというのはその時々でアメリカの都合のいいように利用されてきたんだなあ、と。更にはそこにイスラエルやらシリアやらといった周辺国が絡み合うことにより、一層複雑になっている感あり。問題があまりに根深すぎてもっといろいろ本を読まないと、と思った次第。2020/01/30

Humbaba

8
中東情勢は日々変化している.例えその時点の最新の情報を収集したとしても,少しの間に変わってしまう.そのように変化を追うことも大切だが,その根底に流れている歴史を知ることもまた重要となるだろう.2013/04/16

funuu

7
イラン人はアメリカが大好きである。多くのイラン人は、アメリカに親戚がいる。イラン人にとっては、アメリカは憎しみの対象であるばかりではなく同時に強い憧れであり、心をひかれる存在である。 中東に関する本を書くのは、パソコンを買うのに似ている。どんなに最新の製品を買っても、たちまち新しい製品によって古くなってしまう。 2015/04/12

4
歴史や国際政治の枠組みの中で、イランとアメリカとの関係を説明してゆく。 出版されたのは2013年であるが、その後2015年には核合意がなされている。 受講している講座の参考図書であったので読んだが、非常に勉強になった。2000年代の出来事はもう歴史になってきているのだなぁ。2017/10/12

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