内容説明
ヘプバーンがさっそうとデビューし、一躍名声を高めた『ローマの休日』。日本では1954年の公開後、大好評を博した。成功の決定的要因としてワイラー監督の好演出が大きい。『ベン・ハー』『我等の生涯の最良の年』など彼の代表作もとりあげ、優れた演出ぶりを紹介する。
目次
1(今輝く『ローマの休日』;ヘプバーン旋風;メルヘンを借りて(物語に沿ってその一) ほか)
2(『ローマの休日』日本上陸;脱出から翌朝まで(物語に沿ってその二)
アメリカ民主主義の高揚―『我等の生涯の最良の年』 ほか)
3(休日を楽しむアン王女(物語に沿ってその三)
ワイラー素描
マッカーシズム―抵抗と挫折 ほか)
4(裏切りの時代における友情と信頼(物語に沿ってその四)
非暴力の平和にこだわって―『必死の逃亡者』から『ベン・ハー』まで
「わが心のスター」ヘプバーン ほか)