感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
21
新聞記者として多くのルポを発表してきた著者の「ジャーナリスト論」にまつわる文章を集めた一冊。単なる技術論ではなく、“そもそも何のために物を書くのか”であったり、“どういう物書きとして生きていくべきか”であったりという根源的な問題を自身の体験を交えて考察した内容になっており、深いところからメディアに携わる者の役割を考えさせる。攻撃的な物言いが気にはなるけれど、弱者の視点から社会の実像をすくいあげたいという著者の姿勢には共感。本書が出版されて30年、今こそこの姿勢が求められているのではないかと思えてならない。2013/07/02
活字の旅遊人
1
これも中学生の頃かな。いや、大学? いずれかの課題図書だった記憶。
トックン
1
「文春」&NHKが大嫌いな戦後派。氏は父が小売商を営み、これからは薬局を持ちたいとのことで薬学部に進むが郷里の長野に帰らずひょんなことから朝日新聞に入社。氏の文体に影響を与えたのは桑原武夫・梅棹忠夫・井伏鱒二。彼の認識論は常に<~される>側に立ち統治者の石原慎太郎を嫌悪し、下からの帰納法の論理によって貫徹する。(ex野坂昭如支持)。然し現実は逆に働く。モノカキ=芸者であることを認め反骨精神のある「非芸者的芸者」なろうとする彼は自己陶酔の感を拭えまい。2017/04/18
タマサブロウ
1
序盤は、取材の苦労話とかジャーナリストは双方の意見を聞くべしとか、フムフムとたのしく読めたけれど、、、中盤以降は、ちょっと攻撃的になってきて、比喩とかも汚い(カレーライスを食べながら読んではいけない)し、あまり気持ちの良い話ではなかった。どーも、冷静ではないような様子。もしくは低レベルな言い争いをする人ななのか? 汚い言葉で罵るよりも、事実や論理の積み重ねとかのほうが説得力もあると思うんだけどねぇ。2011/12/30
のんき
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S59.3.20 第一刷 解説:筑紫哲也