内容説明
NO MORE WAR―91年1月、湾岸戦争勃発の折、病床にあった著者がスタッフに送った「最後のメッセージ」だ。温かい眼差しで見つめながら、ときに舌鋒鋭く事柄の本質をついた社説、激動の世界情勢を簡潔にとらえた特派員報告、「ニュースステーション」の裏話…。新聞記者・小林一喜の軌跡。
目次
1 ニュースキャスターとして
2 論説記者として
3 海外特派員として(黒いアフリカ、天皇、皇后両陛下イギリスご訪問;燃えるアイルランド)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
14
(単行本から)この本の内容、さすがに古びている部分もあるかとも思いますが、私も子どもの頃、英国ロンドンに5年間、住んでおりましたので、IRA等のことは英BBC等の報道でも見聞していましたので、やはり思うところが非常に大きかったですね。ハンガーストライキで獄中、何人も餓死していましたし、それだけのことをしても闘う理由も見えていましたからね。 優れた新聞記者には鋭い知性は元より、豊かな感性等も必要なのですよね。同じ朝日新聞社の記者だと、天声人語で名高い深代惇郎氏などもそうでした。もっと活躍して欲しかったです。1991/05/04