内容説明
中国国内に暮らす一億人、５５の少数民族。海外でマイノリティとして生きる２８００万に及ぶ華僑・華人。歴史・民俗・政治・経済など、さまざまな視点から、巨大国家と彼らのかかわりを探る最新論集。
目次
はじめに 中国の少数民族と華僑
第１章 漢族と少数民族（少数民族はどこから来たか―華南の祖先移住伝承；民族集団はどのように作られるのか―「屯堡人」は漢族か？ ほか）
第２章 華僑・華人・同胞（中華総会館の役割―一九世紀のハワイ；マレーシア多民族社会の中で―北ボルネオ（サバ州）の華人 ほか）
第３章 民族と国家（台湾における政治体制変動とエスノナショナリズム―「新党現象」試論；現代中国の南北問題―経済格差の拡大 ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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世界総人口の五分の一を占める人口超大国中国の民族にスポットを当て、中国史が形作られる様を傍観する著書。中国当局の民族分類法によれば人口の9割を占める漢族のほか、55もの少数民族が居住しているとされ、少数民族の中には権限を持って自治区とされているものもある。同じく多民族国家であったソビエト連邦と同じ形式をとって国家を形成していったことは言うまでも無いが、忘れてはならないことははっきりとした「中国人」のまとまりは無く、ゆるやかな文化・生業共同体の元で発展してきたということだ。だからこそ「華夷思想」も存在する。2011/04/05
mcpekmaeda
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様々だが分野の研究者が集って近似のテーマの論文を書くオムニバス形式の論文集です。2018/09/18
