朝日選書<br> 軍律法廷―戦時下の知られざる「裁判」

朝日選書
軍律法廷―戦時下の知られざる「裁判」

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  • サイズ B6判/ページ数 203,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022596895
  • NDC分類 393.3
  • Cコード C0321

目次

第1部 軍律法廷とはなにか(軍律と軍律法廷;イトウ・ケースの発端;なぜ戦犯裁判にかけられたか;外国の軍律法廷;軍律法廷と自衛隊)
第2部 名古屋空襲の軍律審判(無差別爆撃は戦争犯罪;捜査機関としての検察官;処罰を求める;審判の開始;全員に死罰;軍罰の執行)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nnpusnsn1945

41
図書館にて読了。軍律法廷の制度について、伊藤信男少佐のケースを交えて解説した本。あとがきに書いてあるように、軍律法廷を弁護も断罪もせず、淡々とした記述である。日本軍将兵を捌く軍法会議とは違い、外国人や占領地住民をその対象としていたようである。本土爆撃に従事した米兵捕虜の処罰はドゥーリットル空襲から確率したらしい。陸海軍の法務官制度の解説も興味深い。中西立太『日本の軍装』で軍服は見たことがあるが、どんな制度か垣間見れただけでも面白い。2022/07/30

Toska

11
自国の将兵を対象とする軍法会議に対し、敵国人の戦争犯罪・反逆行為を裁くのが軍律法廷。大戦末期、日本軍が撃墜したB-29のパイロットを処刑した手続きもこれに依っていた(無差別空襲=戦争犯罪という理屈)。ところが戦後、この行為自体が戦争犯罪(捕虜の殺戮)であるとして連合国側に裁かれ、刑死者を出すという悲劇的な結末を迎える。一般にはあまり知られていない軍の法務機構を掘り下げた貴重な著作。2024/04/19

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