朝日選書<br> おしゃれの社会史

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朝日選書
おしゃれの社会史

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  • サイズ B6判/ページ数 349,/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784022595188
  • NDC分類 383.1
  • Cコード C0322

内容説明

清潔・身だしなみと社会倫理の結びつきは?フランス革命は衣生活に何をもたらしたか?デパートの発展は「衣」をいかに変えたか?文化的序列とモードの関わりは?欠乏から必要の充足へ、さらに快適さを求め贅沢へ向かう道すじ。エレガンスの生理学。

目次

序章 パリモードの神話
第一章 汚物都市パリ
第二章 衣生活革命と社会
第三章 既製服の展開
第四章 近代消費生活の始まり―都市生活の変容とデパートの発展
第五章 モードと社会

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

富士さん

4
再読。本書はテーマを作る、売る、買うに設定されているのがおもしろい点です。近代の特徴を論じる際、作ると買うは合理化や大衆消費の関係で多くの意味を付与されているのに対して、売るという部分が主体的なテーマとされることはあまりないように感じます。売り方の変化は生産や消費に従属するのではなく、実務上の関心以上に、近代を分析する要素となり得るのはデパートの事例がよく示しているでしょう。分業と標準化を果たしていたフランスの服飾界がこれ以上進展しなかったことも含めて、近代について重要なことが語られているように思います。2018/06/21

印度 洋一郎

1
フランスの、いわゆるモードの誕生とその構造をフランス革命以前まで遡り、都市インフラや公衆衛生まで言及して、深く考察している。服を作る人、売る人、着る人それぞれの立場から眺めてみると、より重層的にわかった。元々仕立て屋がフランスでは強力なギルドであり、服飾産業が経済的に大きな比重を占めていたことに起源があるらしい。そして、フランスの度重なる革命でも揺るがない強固な階級社会が、モードの誕生と維持強化を支えているのだという。今ではフランスにとって、モード産業は基幹的輸出産業であり、対外宣伝メディアでもあるらしい2011/06/24

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