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終わりよければすべてよし―ある人生の記録

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022575746
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0036

内容説明

日本を離れ、英国に渡って30年、著者の学問と日本観はどのように変貌していったか。

目次

第1部 エセックスからLSEへの時代―新天地での設営完了まで(エセックス大学;ブライトリングシー;ケンブリッジでの歓迎会;激変からの立て直し;家探し;「鈴木」ちがい;パクス・ブリタニカの終息;日経賞と文化勲章;募金運動;「背任行為を処罰してください」)
第2部 LSE時代中期―研究所運営と定期的イタリー訪問(研究所設立;研究所設立に伴う俗業回避;イギリスの中の日本;マーシャル・レクチュア;ハイエク就任五十周年記念晩餐会;「定年前退職未遂」;「イタリー旅行」イタリーに学ぶ;ヒックスの思い出)
第3部 LSE時代後期―独奏曲から交響曲へ(カプリに遊ぶ;マクミラン叢書;人生は布石だ;交響楽的経済学;経済学の大衆化;経済とデモクラシー;私にとってのマクス・ウエーバー;友人)

著者等紹介

森嶋通夫[モリシマミチオ]
1923年生まれ。本籍、神戸市。46年京都大学経済学部卒。京大助教授(51年辞任)、阪大教授(69年辞任)、University of EssexのKeynes Visiting Professor,London School of EconomicsのSir John Hicks Professor of Economicsを歴任。現在、阪大、ロンドン大学の名誉教授。著書に『学校、学歴、人生』(岩波ジュニア新書)、『日本の選択』(岩波、同時代ライブラリー)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はるわか

15
ウェーバーの世界では家族という概念はほとんど活躍しない。ウェーバーの世界はゆとりがなく主として利益社会の世界。対して、イギリスの国家主義"We are British"は家族愛の延長としての国家愛、家族主義の延長としての国家主義(ダンケルク撤退戦での民間船による自主的な救助、ロンドン爆撃後の英女王の振舞い)。ウェーバー的国家主義とケインズの汎ヨーロッパ的視点。イギリスとドイツの国民性の違いは過去の歴史の違い。2018/11/24

Hiroki Nishizumi

5
経済学と言うよりも森嶋先生のごく普通の日常を書き連ねたエッセイ。ちょっと意外だった。2019/06/27

Hideki Ando

2
ディシプリンとディレッタントの相剋と、交響楽的経済学への試みについて。殆どが、英国にいた頃についての話になっており、三部作の最終巻。特に経済学について、特別な知識は必要ではないが、もっていればさらに面白く読めたと思う。ここから、遡って阪大時代の第二巻を読んでいきたいと思う。2013/08/03

深窓

0
 読後に最も印象に残ったのは以下の部分であり、森嶋先生の「遺言」として、これからの勉強の際にも心にとどめておくものだと感じた。 「本書は、私がかねがね試みたいと思っていた。経済学、社会学、教育学、歴史学などを取り混ぜた社会科学領域での一種の学際的総合研究――私がかつて交響楽的社会科学と呼んだもの――である」2013/04/01

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