出版社内容情報
大好評の文庫版に続いて、豪華愛蔵版の登場です。『サザエさん』『いじわるばあさん』はもちろん、『エプロンおばさん』『仲よし手帖』、さらに『うちあけ話』『旅あるき』など、長谷川町子ファン待望の全仕事集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yyrn
20
昭和20年代の女学生3人組が巻き起こすちょっとした失敗や笑いが非常に懐かしくて楽しいマンガだった。転校生のウメコがマツコとタケコと仲良くなってからも、いらっしゃる、くださる、ありがとうございますと普通に使う言葉づかいがきれいで、作画はサザエさんのノリなのに、なんか優雅で、古き良き時代を感じさせてくれるホッとするマンガだった。どなたかの感想に「気持ちが優しい。お年寄りをいたわる。すぐにお手伝いをする。友達が病気で寝ていると代わりに店番をして、お勝手仕事や掃除もしてあげる。子どもを可愛がり、𠮟りもする。⇒2021/10/05
春ドーナツ
12
「全集」に潜む「魔」は購入→棚のやりくりをして見栄え良く収めた時点で満足することにある。「いつでも読める気楽さ」は読書の大敵だ。函から取り出したこともない。実は文庫版の全集も買ってしまった***「仲よし手帖」は昭和24年2月から26年8月まで雑誌「少女」に連載。一篇24コマ前後のゆるい続きものである。ウメコ・マツコ(ワカメちゃんに似ている)・タケコの三人組。一応梅が主役だけれど、松がキャラ立ちしている。「新やじきた道中記」は昭和26年11月から翌年12月まで「週刊朝日」に連載。意外に「まげもの」漫画多し。2019/02/05
北杜夫そっくりおじさん・寺
8
『仲よし手帖』は今は廃れた昭和の暮らしが伺えて興味深い。しかし台詞に漢字が少ないので最初は読み辛かった。『新やじきた道中記』は軽快でなかなか面白い。途中ゲストでサザエさん一家登場。基本的にずっこけや失敗ギャグ。2013/06/11
たつや
4
図書館にて借りたが、昭和初期の風情がてんこ盛りで心を癒やされた。赤帽とは何か?等の解説があれば尚良かった。弥次喜多は映画か落語を見てるレベルで面白かったです。2023/11/15
元気伊勢子
4
「なかよし手帖」は、3人がキュート。庶民的な匂いのする珍しい少女漫画。「新やじきた道中記」は、2人して間抜けなのが面白い。この2作に、出会えて良かった。2020/08/01