真田太平記 〈3〉 秘密

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真田太平記 〈3〉 秘密

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022552839
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0393

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

新地学@児童書病発動中

103
真田太平記の3巻目。大切にじっくり読もうと思ったのだが、軽快なストーリーテーリングのせいであっという間に読了した。この巻ではプロットが複雑になり、真田昌幸が豊臣秀吉と徳川家康の二大英雄に挟まれ、苦心惨憺しながら自国の足固めをすることが描かれる。真田家の負の部分である昌幸の子角兵衛の失踪も、物語に厚みを与えており、単純明快な建前では割り切れない人の世の難しさが読者にひしひしと伝わる。最後に出てくる上杉景勝の決断の爽やかさが、ひときわ印象に残った。2015/06/07

レアル

70
小牧・長久手の戦いを経て、関東で勢力を拡げた家康。その家康と北条氏の圧力に苦しむ真田家!と書くと、何だか激動の中で物語が進んでいくような感じがするが、この巻はそんな対外的なお家存亡という重大事よりも、側室でもないお徳の出産で正室とお徳さんに昌幸が振り回されたり、源二郎の出生の秘密が明らかになったりと真田家とその周りの人間物語にページ数が割かれている。緊迫感はあるものの、静かに進んだ巻だった。2016/03/25

雪風のねこ@(=´ω`=)

62
身籠ったお徳を名胡桃城へ護送するため護衛に出る源二郎と佐平次。源二郎の生まれ育った山河や原を眺め渡り行く描写は、一緒に旅をしているようで楽しい。佐平次を嫁にとられ拗ねている源二郎も、しっかりした言動の割に幼いものであった。しかし己の出生の秘密を佐平治に打ち明け、佐平次の忠心に応えようとする姿にジーンとくる。昌幸は上州平安のため上田城の建設を急ぐが、情勢は激しく移りゆく。上杉景勝の決断も潔いといえる。恐らく秀吉、家康、北条氏の緊張が極限あるのを感じていたのだろう。2015/12/25

ケイ

61
解せないのは角兵衛の乱心した如きの振る舞いを、真田家の存亡がかかっているような時期に半ば見逃していること。力があるが故に、味方の働きにならなければ足を引っ張ること甚だしいのだが。しかも、乱心の動機がどうもよくわからない。昌幸は相変わらず不甲斐ない分、息子二人の優秀さが目立つ。そして上杉景勝。男でも惚れるような男として描かれている。脚色はあるだろうが、これなら武田は滅び上杉家は残るはずだ。2014/04/27

きっちゃん

8
源二郎、源三郎の出生の秘密が明らかになり、周囲も徳川・豊臣のにらみ合いとざわざわしてくる。上杉景勝さんもまず立派な人ですね。つづく2016/03/14

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