岩波現代文庫
咬ませ犬

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  • サイズ 文庫判/ページ数 280p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784006031237
  • NDC分類 916
  • Cコード C0136

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ランフランコ

3
題材(登場人物)の選び方が秀逸。色々なジャンルのアスリートに目を向けることができる著者のネットワークや視野の広さ、フットワークが素晴らしい。輝かしい栄光にスポットライトを当てるのではなく、微妙な部分、繊細な部分を突いてくる。このあたりを嗅ぎ分け、微妙な心理の内側をに入り込んて行く。これがこの著者の持味と言える。この本を読まなければおそらく知ることの無かった人たちとその軌跡を知れたことが素直にうれしく思う。2018/09/08

半木 糺

2
表題作「咬ませ犬」は『遠いリング』にて描かれたボクサーの一人、谷内均のその後が描かれた作品。結局彼はタイトルを奪取することができず、無名のまま引退した。しかし彼は決してひ弱かったわけではない。不器用だが、したたかで、ひたむきで、どこまでもまっすぐな気持ちの良い男であった。そんな谷内均というボクサーの姿を描く事ができたのは、著者も、ひたすらにまっすぐな人だからであろう。そして、今もどこかで谷内均は不器用ながらも、したたかに、ひたむきに、そしてどこまでもまっすぐに生きているはずである。2014/12/10

AR読書記録

2
一般的な知名度でいえばそれほどではない人たちの,派手な“勝利”や“結果“のない,スポーツノンフィクション.なんだけど,ぐっとくる.こんなふうに,読んだ後「きっとどんな人もそれぞれに芯を持って生きていて,どそれぞれのドラマがある」と,”人間賛歌“な気分にさせてくれる本は,貴重なものだと思う.あと著者の誠実さ,著者の人間像にも思いがゆくけれど,そこはもしかしたら「しまった」と思われるところかもしれないからそっとしておこう.編集者による解説もよいです.よい本が生まれる裏側を見せてもらえました.2012/10/16

けんぞー

0
おもろない。2014/09/10

itoken

0
やはり、短編なので、それぞれの人物像の掘り下げがもう一歩。しかし、一定のクオリティは保っている。2014/01/29

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