出版社内容情報
原子・分子が苦手な人もわからないままでいい,化学を楽しんじゃいましょう.いつもおもしろ実験を考えてる元高校化学教師のおじさんに,高校1年生コンビが鋭く突っ込みます.嫌われもののモルだって,らくらく克服.
内容説明
原子・分子が苦手な人いらっしゃい!わからないままでもいいじゃない、実験をしながら化学を思いっきり楽しんじゃいましょう。いつもおもしろ実験が頭をはなれない元高校化学教師のおじさんに、高校一年生コンビが質問攻め、鋭く突っ込みます。嫌われもののモルだって、らくらく克服できますよ。
目次
ミクロの世界へようこそ!―原子と分子
モルがこわい―反応式と物質量
海の水から塩をつくる―酸・塩基と溶解度
青赤の表―金属・非金属と酸・塩基
台風のエネルギー―水の三態とエネルギー
角砂糖を溶かす―濃度と沸点上昇・浸透圧
石灰の山―カルシウム化合物のサイクル
ドライアイスであそぼう―気体の法則と臨界
ジャガイモまるごとから考える―デンプンとセルロース
おじさんは化学の国のファーブルだ―気体の法則とクラブ実験
あぶらとあぶら―油脂とセッケン
林間に紅葉を焚く―環境問題について考える
著者等紹介
盛口襄[モリグチジョウ]
1928年京都生まれ。日本大学農学部卒業後、千葉東高校など千葉県立高校教諭を経て、現在、渋谷教育学園幕張高等学校非常勤講師。1998年度日本化学会化学教育有功賞受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
greenman
5
本書に登場するおじさんやこどもたちを通じて化学をやさしくわかることのできる本なのだが、このおじさんはまさに化学実験ハカセなのだ。もちろんこのおじさんは著者の分身として描いているのだろう。一般の化学実験でもあるようにまず予測を立ててから実験をほどこすのだが、この実験に対する情熱がひしひしと伝わってきて、本当に実験が大好きだということが伝わってくる。内容も謎をひとつひとつ丁寧に説明してくれるため、化学をすっかり忘れてしまったぼくにもかなりわかった。化学への土地勘がない人にも充分読める内容なっている。2012/12/03
璃玖
0
先生役と生徒役(出来の良い子とちょっと悪いけど発想の良い子)が話をしていく形なので、とても読みやすい。 詳しい内容はそれなりに難しいものも書かれているが、補足だと分かるようになっているためサラッと読みたい人は飛ばせば良い。 高校理科で必ず名前は出てくるリンの同素体の赤燐がマッチのする部分である、なんかは雑学として知っておきたい。2015/02/14
crotchet_kuro
0
高校入学時に読まされた本。化学について丁寧に、わかりやすく解説がしてある。2005/04/01
とりぞう
0
女の子と男の子、そして先生役の会話で進められるよくある形式。個人的にはこの形式がきらい。内容的なことをみると、、面白そうな内容を簡単に紹介しようとし、それが破綻してしまっている感じ。理科嫌いは結局なんのことやら分からず、興味を持つ人は消化不良で終わるという感じ。理科の本にはこうした本が結構多いように思う。2010/08/13