出版社内容情報
大人気の人生相談がいよいよ一冊に!「闘う経済学者」が、やさしく、あたたかく読者にエールを送ります。
内容説明
いつもは歯に衣着せぬ“闘う経済学者”が、幅広い読者からの人生相談に、やさしく、あたたかくお答えします。本書は、ブックガイドにもなっています。古今東西の小説や童話や落語を通して、どんな悩みも、実は「みんなの悩み」だったことが見えてくる。読めば必ず元気になる、心のビタミンです。
目次
1 孤立と不安
2 予想と後悔
3 リスクと備え
4 距離と親密―親子の関係
5 互酬と贈与―夫婦や恋人の関係
6 自己と他者
7 利己的か利他的か
8 嫉妬とコンプレックス
9 融和か闘争か
10 希望と絶望
著者等紹介
金子勝[カネコマサル]
1952年東京都生まれ。経済学者。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京大学社会科学研究所助手、法政大学経済学部教授などを経て、慶應義塾大学経済学部教授。専門―財政学、制度経済学、地方財政論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
133
金子さんが朝日新聞の土曜版に掲載されている「悩みのるつぼ」という記事を集めて構成されています。さまざまな年代の人びとの悩みに対して、わかりやすく解答されています。そのときに必ず本を1冊紹介してくれています。悩みも10の分野に分けられていて、便利な感じになっています。金子さんの別の面を見た感じでした。2017/01/08
黒頭巾ちゃん
14
▼主語と述語が離れている箇所が多く読みづらかった▼「孤高の人」は読んでみたい▼月並みな回答であったと思う。自分が大人だからか▼老人には次世代のためにという希望を与えている▼不安に対してはリスクに対応していくしかないとしている▼人のためで幸福が増す2017/11/30
農明(ノウミョウ)
8
本書は新聞紙上で行われていた読者の人生相談が単行本にまとめられたものでした。著者はTVで鋭い持論を展開される論客という印象を持っていましたが、庶民の悩みに親身になって答えるとても人間味のあるお方だったのだと、改めて感じました。回答に必ず本や落語のエピソードを重ねる形となっていて、表面的ではなく、そのもう一つ奥の心理までも読み取る鋭さもあって面白かったです。2020/10/18
たんたん麺
7
経済学者の金子勝さんの人生相談です!少し変わってて相談に乗るとともに本を勧めます!孤独死を不安がってる相談に対して「老人と海」を勧めて「あなたの経験や知恵を生かせる場所を改めて探してみてはいかがでしょうか」という答え!とてもいい本でした! 「つながり」と「人の役に立つ」ことを考えて生きていこうと思いました!2017/07/03
町歩き
6
タイトル通り、本の内容、物語を紹介し悩みに答えている。本好きな自分にとっては、こういった答え方は興味がわいた。個人的には芥川の「鼻」を読み返したくなった!2018/03/30