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岩波新書
水の道具誌

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  • サイズ 新書判/ページ数 226p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004310327
  • NDC分類 383
  • Cコード C0239

内容説明

方円の器にしたがう水。流れ、うるおし、沁み込む水。そうした水の性質を活かし、使いこなし、楽しむための道具がいくつも、私たちの周囲には確かにあった。手元で使う束子や雑巾から、井戸、用水路、そして手廻し洗濯器…。急速に失われつつあるそれらの「道具」を日本各地にたずね、そこに込められた水づかいの叡智に学ぶ。写真多数。

目次

第1章 水を楽しむ―撒く水、眺める水、聴く水
第2章 雨に装う―蓑笠から軒樋まで
第3章 水の性質を活かす―滲みる水、浮かす水、水の泡
第4章 水の道―流れる水、汲んでくる水、ひねるとジャー
第5章 世界一周「洗濯」の旅―浄と不浄、手動と自動
結びの章 活水の知恵・節水の思想

著者等紹介

山口昌伴[ヤマグチマサトモ]
1937年大阪府生まれ。1963年早稲田大学第2理工学部建築学科卒業、世界の日常道具を幅広くフィールド研究する。現在、GKデザイン機構・道具学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Makoto Yamamoto

12
水にまつわる道具を介して水の大切さが伝わってくるいい本だった。 説明も丁寧でよく理解できた。 日本人の先祖がいかに水大切にしてきたかもわかる。 次世代にも読んで欲しい本。2021/12/05

イシカミハサミ

10
自分で手を出しておいてなんだけれど あんまり期待していなかったのに、 けっこう面白かった。 工業製品を見ても 日本人は応用は得意というのはわかるけれど、 「水」という道具が前提にあって それをどう使うかという問だから、 多種多様の趣があって興味が尽きない。2023/04/23

しんこい

5
水が生活に不可欠なものだけに、それを使うための道具も、蛇口、如雨露、雨どいから洗濯機、井戸、消防ポンプと多様なだけでなく、こらされた工夫も人間の知恵と歴史の結晶です。今便利になりすぎて、自動で水がでるとか慣れすぎるのも考え物。手回し洗濯機は知らなかったが、節電の現在こそ価値がありそうな機械。2013/05/03

やんも

4
小学生の頃「水さえあればパラダイス」と口にしていたが、本書ではそのパラダイスを楽しみ、慈しみ、生活に組み入れるための大小様々な道具をエッセイ風に紹介している。小川が大河になり、大海に注ぐがごとく、著者は水の道具の有り様を取材、体験を交えて語りつつ、水のない島での滞在を通じて、節水生活・環境を高らかに謳いあげている。雨音を聞きつつ読了したのも、何かの縁か。2014/06/09

ありんこ

4
水にまつわる道具がこんなにもたくさんあることに驚き。便利になるのもいいけれど、昔の道具を大事に使う生活にもなんだか憧れてしまいます。写真がたくさんあって、笑える箇所もあってとてもおもしろかった。2010/05/16

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