岩波新書
サウジアラビア - 変わりゆく石油王国

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  • サイズ 新書判/ページ数 241,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004309642
  • NDC分類 302.286
  • Cコード C0236

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

68
サウジアラビアというと王族と石油。 ほかにはないのだろうか。 サッカーなどで「中東の笛」と呼ばれるものに対する切込みがほしい。 気候風土、部族社会、倫理観、生活、風習などがわからないと見えてこない。岩波新書一覧 http://bit.ly/12LkZWe2012/07/14

22
サウジアラビアの成り立ちと現状を平易に解説した新書。イスラームに関する知識がゼロでも問題なく読める。中東で比較的安定した国というイメージだったけれど、実際は王政を中心として、石油依存・原理主義・民主化といった複雑に絡み合った問題を抱えているようだ。アラブの春・シリアの紛争・イスラム国の誕生といった周辺国の変化や世界的な原油安が、今のサウジアラビアにどんな影響を与えているのかも気になる。 2014/12/16

原玉幸子

19
ガザ地区へのイスラエルの報復が真っ只中、我々の立ち位置を確認したくて手にしました。(個人的に嫌いであっても)国を論じる際に政治を代表例にするのは仕方がありませんが、石油が出ただけの成金国家、ペルシャ語と比較してアラビア語には深みがない、文盲も多く仕事もろくすっぽしない等々の私の先入観の偏見と大きく違わず、幾ら「将来に期待」と締め括っても、表現にマイルドさも無しに直截的に「サウジ人はあほや」と言っているので、当のサウジ人が読むと辛い内容です。ちょっと厳しいかな。(◎2023年・冬)2023/11/18

サアベドラ

5
2005年の執筆時点のサウジアラビアの現状と課題。経済の石油依存に若者の失業問題、女性の権利、遅々として進まぬ民主化などなど、2012年でもなお積み残している課題がだいたい網羅されている。去年のアラブの春がこの状況をどう変えたか。今のところあまり変わってない。これからもあまり変わらない気もする。それぐらい、この国の抱える問題は根が深い。2012/07/10

カール

2
「宗教に厳格な豊かな国」そんなイメージだったサウジアラビア。しかし、蓋を開けると凄まじい国だった。人口爆発による雇用問題。原油に依存仕切った経済。情勢不安な近隣諸国。頑迷な宗教勢力。異教徒に排他的な宗教教育。そして、推定2万人いるという王族。……なんだこの国。中世の思想と現代欧州的な思想がぶつかりあい長く混乱している。複数のイスラム教宗派が対立する中、多少血生臭い弾圧と奇跡的なバランス感覚でどうにかシリア内戦の様な地獄の内戦を防いでいるが、それも薄氷を履むが如し。この国の未来は全く持って想像できない。2017/10/21

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