• ポイントキャンペーン

岩波新書
アフガニスタン―戦乱の現代史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 232,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004308287
  • NDC分類 226.2
  • Cコード C0222

出版社内容情報

「文明の十字路」と呼ばれながら,現実には「戦乱の十字路」であり続けたアフガニスタン.大国の思惑,諸民族の対立・興亡に翻弄されつつ今日に至る,この国の歴史と全体像をコンパクトに描き出し,今後を展望する.

内容説明

「文明の十字路」と呼ばれながら、現実には「戦乱の十字路」であり続けたアフガニスタン。英露の「グレート・ゲーム」、米ソの冷戦構造、そして周辺諸国をも含む諸民族の対立・興亡―それらに翻弄されつつ、9・11を経て今日に至るこの国の歴史と全体像を、一〇回を超える現地取材をふまえてコンパクトに描き、今後を展望する。

目次

第1章 アフガンの自然と人々―戦乱の十字路(ヒンドゥークシュと「瑠璃の道」;多民族社会とイスラム ほか)
第2章 近代国家への模索(一八三九~一九七二)―イギリスとロシアのはざまで(国家の形成と諸王朝の成立;海外の干渉 ほか)
第3章 ムジャーヒディーンの闘い(一九七三~八九)―ソ連軍の侵攻と撤退(社会主義化するアフガン;ソ連軍の侵攻 ほか)
第4章 内戦とタリバーン支配(一九九〇~二〇〇一)―イスラム原理主義と国際テロ組織(冷戦の終結がもたらしたもの;内戦とタリバーンの誕生 ほか)
第5章 恒久和平への道(二〇〇一~ )―民族統合の条件(同時多発テロとアフガン空爆;暫定政権の樹立とカルザイ体制 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

35
最近読んだものの中でソ連のアフガン侵攻理由は、イスラム原理主義者の増幅を止めるためという理由に納得。ソ連も多くのムスリムを抱え、国内への飛び火を恐れたとの事。共産政権かイスラム政権か。ソ連が勝ちきれなかった理由が長い兵站。道なき道にゲリラ的に散開するタリバン。これは米軍も同じであり、山岳地帯なので空からの攻撃が難しいという。 多民族国家で資源もなく不毛地帯であり外貨を稼ぐどころか、仕事自体存在しない。大国の野望に蹂躙されテロリストの巣窟となってしまった。未来はどの様に築かれるのか?2018/08/06

茉莉花

34
歴史のレポートのために借りた2021/09/04

雲をみるひと

33
2000年代前半までのアフガニスタン史。周辺地域や列強との関係などがアフガン中心にわかりやすく書かれている。時代的にはタリバン崩壊までが範囲だがアフガニスタンが民族的、文化的、宗教的、歴史的に非常に複雑な経緯を辿ってきたことがよくわかる。その後、現在の混乱した状況を考える上で大変参考になる。2023/01/01

coolflat

16
18世紀までのアフガニスタンは、以北に展開してきたアストラハン朝、以西のペルシャに展開してきたサファヴィー朝、以東のインドに展開してきたムガル帝国、これら3つの大勢力がせめぎあう境界線の上に位置していた。19世紀に入ると、これらぶつかり合う構図は、イギリスとロシアに代わった。20世紀に入ってからは、アメリカとソ連という超大国のせめぎ合いの舞台になった。21世紀に入ると、衝突の構図は、外国勢力対国内勢力の戦いに変化した。大国のエゴにより「緩衝国家」として、常に位置づけられてきたのがアフガニスタンという国だ。2016/03/05

かんがく

11
「文明の十字路」と言われるアフガニスタンを、著者は「戦争の十字路」と表現する。インド(パキスタン)とイランに挟まれた山国の内陸国で、近代になってからはイギリスとロシアのグレートゲームの対象となる。その後、立憲君主制から社会主義国となり、ソ連の侵攻、タリバーンの台頭、アメリカの侵攻を経て現代にいたる。今まで、ソ連やアメリカの攻撃対象としてしかみていなかったアフガニスタンの内情が、隣国関係とともに詳しくわかって良かった。本書が2003年なので、それ以降のアフガニスタン情勢も追っていきたい。2019/02/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/504247
  • ご注意事項