岩波新書<br> スペイン現代史

岩波新書
スペイン現代史

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  • サイズ 新書判/ページ数 235,/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784004302179
  • NDC分類 236.07
  • Cコード C0222

出版社内容情報

スペインほどドラマチックな変動をとげた国もめずらしい.一九三六-三九年の内戦とフランコ独裁体制.七五年にフランコの死によって開始される,君主制のもとでの民主化の歩み.八二年以来政権を担当する社会労働党.そして九二年のバルセロナ・オリンピック,EC統合.この六十年に及ぶ現代史を,気鋭の政治史家が生きいきと描き出す.

内容説明

スペインほどドラマチックな変動をとげた国もめずらしい。1936―39年の内戦とフランコ独裁体制。75年にフランコの死によって開始される、君主制のもとでの民主化の歩み。82年以来政権を担当する社会労働党。そして92年のバルセロナ・オリンピック、EC統合。この60年におよぶ現代史を、気鋭の政治史家が生きいきと描き出す。

目次

第1章 第二共和制から内戦へ―フランコ体制成立前史
第2章 第2次大戦とフランコ―独裁体制の成立
第3章 国際社会への復帰―1950、60年代
第4章 激化する反フランコ運動―独裁末期の体制と反体制
第5章 フランコ死後の漸進的体制改革―体制移行の第一段階1975―77年
第6章 新憲法と社共の新路線―体制移行の第2段階1977―80年
第7章 社会労働党政権の成立―1982年の総選挙
第8章 社会労働党政権の外交・軍事政策―現実主義と理想主義
第9章 社会労働党政権の経済政策―「ヨーロッパ化」と市場経済
第10章 「穏健な多党制」をめざして―社会労働党と国民連合

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

122
フラメンコとサッカーと闘牛の国という観光立国のようなイメージがあるスペインですが、1936年ころからの歴史を知るということはかなり面白いと思われます。逢坂剛さんの小説やヘミングウェイでも知られていますがその政治のありさまをよく分析して分かりやすく説明してくれています。75年以降に漸次緩やかな政権移譲をもってラテン系民族の割にはうまく社会労働党が国家運営をしている感じがします。最近の状況、EU加盟と経済危機などについても知りたいと思いました。2016/01/05

coolflat

12
スペイン内戦~1990年代まで。15頁。スペイン内戦長期化の原因論に関しては、これまで、①スペイン軍が敵対する両陣営の間でほぼ二分されていたこと、②1936年秋から列国による対内戦不干渉体制ができあがり、共和国側による武器の購入が制限され、結果的に共和国側と反乱軍側の武器の調達が均衡するような状況が生じたこと、③共和国を支援していたソ連と反乱軍側を援助していたドイツ、イタリアはスペイン内戦の帰趨を左右しうる影響力を持っていたが、これらの国は長期化することに政治的関心を有していたこと、などが唱えられてきた。2017/04/21

Studies

1
フランコ内戦前~フランコ後までのスペインの政治について。内戦については特に詳しく書かれている。2012/12/08

ぷぅ

1
内戦から90年代初頭に至るまでの流れが分かった。人名や数字が多く、基礎知識があまりないわたしには少し読みにくく感じる部分もあった。2009/11/03

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