岩波新書
原爆に夫を奪われて - 広島の農婦たちの証言

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  • サイズ 新書判/ページ数 211p/高さ 17cm
  • 商品コード 9784004201847
  • NDC分類 916
  • Cコード C0236

出版社内容情報

「みんな黒すばり(黒焦げ)じゃけえ,主人がどれやらわかりゃせん……」.爆心地から北へ約十キロ,広島菜の本場川内温井は,建物疎開に動員された男たちの被爆によって,大勢の「ピカ後家」を生んだ.年老いた農婦たちが重い口を開き,凄惨な生き地獄の体験と困苦にみちた生活史を語る本書は,今日の核軍拡を静かに告発する.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみし

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1982年第1刷発行。昭和57年広島市郊外川内村からの原爆未亡人達の聞き書。昭和20年広島の防衛の建物を取り壊し作業のために川内村国民義勇隊が結成された。3歳以下の子のいる母親のみ除外だったが、男子16歳から、女性40歳まで191名が動員。運命の日義勇隊はほぼ全滅。農村には75人の未亡人が残された。爆風で痛めつけられた家で子を抱え終戦に呆然となりながらも土地を耕し生き抜いた農村未亡人達の37年後19人からの聞き書。原爆証言も貴重だが当時の農村ジェンダー、この地方の独特の考え方の貴重な記録でもあるだろう。 2016/06/08

pogeko

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原爆体験だけを聞くのではなくおばあさんたちの一代記を聞くというやり方が成功している。 とにかく方言あふれる文章がよい。 2016/03/25

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Y-202002/07/22

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