出版社内容情報
人さまざまの顔があるように,人間はおのおの固有の性格をもっている.日常,私たちは「彼は神経質そうだ」「彼女は外向的だ」などと相手の性格を判断するが,本当のところは簡単には分らない.性格にはどんなタイプがあるか,性格を形成するのは遺伝か環境かなどについて,性格学の従来の成果をまとめ,新しい方向を示す.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
49
【再読】奥付は1986年38刷。その頃、心理学に興味を持っていた。宮城先生は精神神経学の権威。現代では使えなくなった病名も出てきて懐かしい。性格の判断は、人種、民族、同時代性によって変わるものだということが、再読したからこそ判った。最後の章には「筆相・手相・人相」が挙げられているが、筆者の予想に反して科学的には21世紀にも認められていないみたいだ。2023/04/22
さきん
23
遺伝、環境、社会、性差からあらゆる学説も紹介しながら、一つの説にも固執しないで性格を捉えようとわかりやすく解説してあるところが良かった。手相や体格から性格を考察するあたりはおやっと思ったが、そういうところは昭和だなと思った。2018/04/10
ビタミンちゃん
1
性格分析。性格とは何か、性格の類型(気質)性格の形成、文化と性格、人種的性格と国民性、性と性格・性格の診断・(実験心理学的方法・テスト法・質問法・投射法)、筆相・手相・人相など。名著。2012/06/24