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岩波文庫
実験医学序説 (改訳)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 395p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003391617
  • NDC分類 490.1
  • Cコード C0147

出版社内容情報

十九世紀フランスの大生理学者ベルナールの哲学的著作.本書の中心思想である「あらゆる生命現象の不思議は正しい科学的実験の積み重ねによって解明せられるべきであって,方法論的には生物体の科学も無生物の科学も決して別のものではない」という考え方は,その後パストゥールによって確立され,今日の実験医学の基礎となった.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

18
本書は所有していたが、理数科を志望する受験生にかつて譲渡した。図書館で借りてきた。1865年初出。実験、観察とは、探究或いは研究に身を捧げることを意味する(28頁)。観察科学とは、自然的観察の事実について推理。また、実験科学とは、実験家が独創、自ら決定した条件下で得た実験事実に推理を下す科学(36頁)。現在我々は、1Fからの放射能汚染による健康被害の人体実験を現在進行形でされている。このことは科学ではない。憲法違反である。生存権侵害ゆえ。実験とは、思うに、一回性で唯一無二ではないか。社会科学からすれば。2013/12/11

SGM

13
★★★約150年前に書かれたとは思えないほど、すばらしい内容だった。翻訳も名訳である。科学は主観的、経験的なものから脱し、生理学といったデテルミニスム(原因と結果が一致しており例外のない絶対的原則)に基づくべきと主張している。科学に携わるもの、つまりすべての人に読んでもらいたい本である。2017/02/25

よく読む

2
偉大なる生理学者、ベルナールはすばらしい。前半は実験の重要さについて書いてあり、ガリレオ・ガリレイ以降の実験科学に一般的にあてはまる。さらに、それは生物であっても、非生物であってもあてはまる。因果関係を帰納的に探っていくことが大事。教条的になってはいけない。ベルナールは科学にたいして非常に真摯だった。本書は、カンギレムの「正常と病理」を読み、書中にたびたび出てきたベルナールに興味を抱いたことがきっかけ。2017/03/17

まゆ@読書垢

1
科学革命期において、以前宗教的要素が強かった生物学の研究が今後どうあるべきかについて書かれた本です。 生物と哲学の親和性の高いことに驚かされました。生物を研究するにしても、物理化学とはどう違うのか、そもそも生物学で突き止めようとしていることは何なのかといったことをあらかじめ考えなければならない。私たちが手段と目的を混同しがちであることを思い出させてくれました。2017/02/02

takao

1
確かに、医学的実験は物理化学の事件とは異なる。2016/11/23

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