出版社内容情報
戦前，多くの人が『言語』を読んだことから言語学に志したという．理論信仰を特色とするかのごとき今日の言語学書とはことなり，何よりも読んで面白いのだ．自称“ことばの人”は言語の個々の現象にあくなき好奇心をもやしながら一般理論の帰納をめざしたのである．「言語科学の歴史」「子ども」「個人と世界」の冒頭部を収録．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sunpillar
2
言語学の古典的名著らしい。原著は1922年刊との事だが、門外漢の私にとっては現在においても示唆に富む本。初めて『金枝篇』を読んだ時にも似た楽しさで読み進められた。ただ、地道で常識的な論法に魅力を感じない場合はつまらないかも。下巻の文庫版がまだ出ていないのは残念。2009/10/11
