岩波文庫
ノヴム・オルガヌム - 新機関

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003361726
  • NDC分類 133.2
  • Cコード C0110

出版社内容情報

ベーコンがその大計画「諸学の大革新」の要の部分として大いに力を注いだ書.旧来のアリストテレス論理学関係の諸研究(オルガノン)を批判し,新しい論理学の方法を提唱して諸学問近代化への途を開いた.ノヴム・オルガヌムの名のゆえんである.論理学は本書により,近代社会の入口に立った人々の学問建設への力強い道具となった.

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

またの名

10
能動・受動、存在、実体、湿・乾、質料・形相…等の概念は空想的でなんら確かではない、知性は過ちやすいといった主張はまるでニーチェか現代思想。アリストテレス論理学の受容によって精密かつ複雑で無駄な思弁を延々と繰り広げ続けたスコラ哲学への憤りから、理屈や概念だけで世界を語ろうとする人間知性の誤謬を取り除いた新しい学問の基礎を提供した書。下等で粗野で尊くないと言われる現実の個々の事物にこそ取り組むべきで、飛躍した論理は同意と崇拝を集めても真理ではないと説く経験論の祖の言葉に、光と影を含んだ近代の夜明けが見える。 2016/03/16

CCC

6
イドラの概念で有名な本書だが、学問をよく進歩させる事が出来たのはギリシャ人とローマ人と西ヨーロッパの時代だけなんやーみたいな事を言ってた部分が個人的には一番ショッキングだった。洞窟のイドラとか言っておいてそれですかと、極東の一市民としてはただただ脱力するばかり。2015/01/29

アルゴス

5
自然科学が離陸しようとするルネサンス期の自然探求の方法論と、人間の誤謬の犯しやすさを点検した書物。ただ経験的に事実を収集する蜘蛛ではなく、集めたものを加工して価値を高めるミツバチであれと語るところがおもしろい。コミュニティ「古典を読もう」をきっかけとして読んだ一冊。2018/01/20

讃壽鐵朗

3
これを理解した人に敬意を表する2021/01/31

Y_Michiari

3
研究は学派を創設する目的でするものではない。衒学的態度への批判…追従者への批判。小保方晴子は、この本を絶対に読んでいない。2017/02/05

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