出版社内容情報
最盛期のムガル朝を訪れたベルニエは,祖国の知己に宛てた手紙のなかで,滞在中その大半を過ごした首都デリーでの見聞,ヒンドゥー教徒の慣習や迷信,そして,皇帝のカシミール行幸の様子などを仔細に伝えた.(解説・赤木昭三)
内容説明
当時、ヨーロッパにまで繁栄ぶりが知られていたムガル朝を訪れたベルニエは、その様子を祖国の友人たちに手紙で伝えた。首都デリーの住居や城塞、市場や商店、食物や酒、祭りや音楽、ヒンドゥー教徒の驚くべき慣習や迷信、そして、地上の楽園といわれたカシミールへの行幸に随行した際の興味深い記録。
目次
1 首都デリーとアーグラ―街の景観と王から庶民までのさまざまな暮らし
2 ヒンドゥー教、その教義と奇習のかずかず
3 原子論に関する見解―学問研究に立ち戻った旧友への激励の手紙
4 アウラングゼーブのカシミール行幸
最初の著作に入れ忘れた、ヒンドゥスターンの地図を完成させ、大ムガルの収入を知るための覚え書き