岩波文庫
大君の都 〈上〉 - 幕末日本滞在記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 420p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784003342411
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0121

出版社内容情報

イギリス初代駐日公使オールコックの滞日三年の記録.多難な幕末期の政治・外交をこれほど鋭く詳細に,かつ網羅的に記した書は他にない.のみならず日本の歴史に精通していた著者は,日本人の生活・社会・文化を驚くべき視野の広さで観察批判している.単なる研究資料でなく文明批評の書として読めば今日でも多くの示唆に富む.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

日の光と暁の藍

7
本書は1859年6月から1862年3月まで日本に滞在したイギリスの初代駐日公使ラザフォード・オールコックによる幕末日本滞在記である。日本のことを詳しく知りたいと願う諸外国の人々に対して書かれており、彼が客観的な記述を心掛けている姿勢がとてもよく伝わってくる。彼によれば、ペリーの遠征記は日本に対する主観や偏見が少なからずあるという。本書の内容は実に多岐に亘る。幕末の日本人の挨拶の仕方、駕籠の窮屈さ、江戸市内の街路の清潔さ、父の子守りの様子、日本人の妙に自分を卑下する傾向、日本語の文法などなど・・・。2018/07/29

讃壽鐵朗

4
幕末の日本を外人の眼で記録した

ツカモトカネユキ

2
1962年訳発刊。著者が1859年から三年間の記録を1878年に発行したもの。幕末の三年間という濃い時間をイギリス初代駐日公使が感じたことが書かれています。読み手を意識しているという件はありますが、原文に忠実な訳のせいか、非常に読みづらい文になっています。先任地の広東から始まります。本題とはあまり関係なさそうですが、節々に出てくる日中の比較論に少し役立ちます。当時の外国人が記す日本人および日本の情景は、客観的な視点での見立てで興味深いものがあります。なかなか先に行きませんが、中巻に進みます。2021/01/20

TSUYOSHI_K

1
安政6年(1859)に英国初の総領事兼外交代表として江戸に赴任したラザフォード・オールコックの回顧録。この巻で印象に残ったのは、オールコックがオランダ語通詞(通訳)の森山多吉郎を評価している部分。幕末というと幕府と薩長の人物ばかり取り上げられるが、森山のような仕事をきっちりやる人間が外交の現場にいたから、ただでさえ不安定な時代を乗り越えられたのだ。2018/04/07

nodaring

1
なんだろ、ものすごく読みにくい。読んでも読んでも先へ進まない。なのにときどき読みやすいかたまりがあるのがまた不思議。それでも内容は興味深いので中編も読みたいのだが、今現在2週間の貸出期限で読み終えるのが無理そうなので保留。要約すると「日本にとっていい提案したのに理解してくんないんだもんなあ」ってとこかな。2011/09/03

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