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岩波文庫
人国記・新人国記

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  • サイズ 文庫判/ページ数 300p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003302811
  • NDC分類 291
  • Cコード C0125

出版社内容情報

日本六十余州についてその地勢とともに人情・風俗・気質を述べる.『人国記』の著者・成立年代は不明だが,江戸初期,関祖衡はこれに地図を付し「暖気のところの人は柔弱,寒気のところの人は堅固」等の説明を加え『新人国記』として刊行した.武田信玄は『人国記』を愛読,彼が見て大事だと思う国を抜萃し,時に臣下に示したという.

内容説明

昔から人間の性格には風土の影響があると考えられてきたようだ。この二書は、日本六十余州を国別にあげ、各国の地勢とともに人情・風俗・気質を述べたもの。『人国記』の著者・成立年代は不明だが、江戸の初期、関祖衡はこれに地図を付し「暖気のところの人は柔弱、寒気のところの人は堅固」等の説明を加え『新人国記』として刊行した。

目次

畿内五国
東海道十五国
東山道八国
北陸道七国
山陰道八国
山陽道八国
南海道六国
西海道九国

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

23
○かなり辛口評価の全国人柄評価です。あっているかどうかはわかりませんが、何回か吹き出してしまいました。常陸、伊賀、近江、丹後、石見、美作はツボでした。2022/05/18

壱萬弐仟縁

10
信濃国(45頁~)。武士の風俗天下一なり。信濃の漢字は、科野・信乃・信農(46頁註)。僕としては、農にシフトして信農も悪くないと思った。後者の作品では、手書き地図があって、筆ペンのような感じ。現代のパラパラ漫画の鉄拳さんのような漫画のような印象をもった。信濃(158頁~)。アップサイドダウンで、「福シマ」とか、「キソノタケ」とある(160頁)。面白い地図を描いたもんだなぁ。巻末解説によると、信州人気質として、協調性に欠けるとはいえるものの、外に向かうと多少閉鎖的と評されている(287頁)。情報発信しよう。2014/02/09

半兵衛

5
たぶん信濃人による日本全国毒舌論評。西日本の情報量が少ない。軍政学書としての本でもあるようなので、うまくその国の人間を操るにはどうしたらいいかが分かる。「この国のひとは憤り深くして、従ふやうなれども、服するところなかるべし」「盗賊多くして」「律儀にして愚かなり」「千人が九百人は、人に負くる事を嫌ひて、勝つ事を好み、仮初にも勇を嗜み、痛きといふことをば痒きと云ふ」「猿もこの国の猿は別して仕付けよきなり」「譬へば借物をして、それを返納せずして手柄のやうに覚ゆる風儀」滅茶苦茶だな~。国名は伏します(笑)2014/06/23

skydog

0
「人国記」は成立年、著者ともに不詳のようだ。「新人国記」は「人国記」を基にして関祖衡が改作したとのこと。 しかし、よくこれだけ各国々の風俗、地理的状況等を書き記したものだ。この本に書かれている各国々の風俗的な特徴があっているのかは分からないが、このようなものを何のために記したのだろう。 巻末に「人国記の後に題す」として、「国家の理乱は、風俗の美悪に繋がり、風俗の美悪は、民心の情偽に繋がり、民心の情偽は、人牧の賢否に繋がる。」云々と書かれている。なかなか良いことばではないかと感じる。2015/06/19

めっちー

0
二冊の本を一冊に纏めた本だが同一人物が書いた書ではなく、前者は著者も成立年代も不明。後者は前者を基に、地図も付け加えて江戸時代に書かれた物。日本全国を国別に風俗、人情、気候等を書いた本。前者は軍政学書の為にも書かれたのではないかと言われていて、確かに人情を述べる所は「死する道」「勇に赴く時」等、戦に関連する言葉が多い。前者は辛辣な言葉が続々も並ぶが(何故か信濃は甘々)、後者は前者ほどの棘々しさは見当たらず。地図を見て現在との違いを見つけたり、意外な地名があるのも楽しい。私の所はそこまで非難されずほっとした2022/03/25

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