岩波文庫<br> パリの夜―革命下の民衆

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岩波文庫
パリの夜―革命下の民衆

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  • サイズ 文庫判/ページ数 359p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003258019
  • NDC分類 953
  • Cコード C0122

出版社内容情報

不気味な緊張のただよう革命前夜のパリ,やがてバスチーユ襲撃に革命の火の手が燃え上がる.「私の描くのは民衆の姿だ」.熱狂と恐怖の渦巻くなか,レチフ(一七三四‐一八〇六)は倦むことなく夜のパリを徘徊し,おのが眼にうつる民衆の生態を描き出す.サドと並んで今世紀に華々しい復権をとげたフランス十八世紀末の異色作家の代表作.

内容説明

不気味な緊張のただよう革命前夜のパリ、やがてバスチーユ襲撃に革命の火の手が燃え上がる。「私の描くのは民衆の姿だ」。熱狂と恐怖の渦巻くなか、レチフ(1734‐1806)は倦むことなく夜のパリを排徊し、おのが眼にうつる民衆の生態わ筆にうつす。サドと並んで華々しい復権をとげたフランス18世紀末の異色作家の代表作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

23
夜のパリを舞台に階級を問わずに「フィガロの結婚」の上演など猥雑な情景を映し出している。解剖シーンは皆川博子さんの「開かせていただき光栄です」の描写の忠実さと同じく。市民革命が起きた辺りから王が普通の人間であったことに処刑されるまで気づかない哲学者や暴動のために人も残虐に殺す市民への侮蔑や絶望が伝わってきて誇らしい市民革命の影を浮き上がらせる。「パリの夜」の訳されていない所も読んでみたかった><2012/10/18

壱萬弐仟縁

20
レチフの民衆観(解説346頁~)。 農村の農民、都市の手工業者には好意的であるが、 都市の民衆には容赦ない(347頁)。 Ⅰでは、 「富は、緩慢に人を殺す毒のようなもの」(24頁)。 依存症としての富か。 パリの最初のカフェは1705年(72頁)。 居酒屋や床屋よりはマシ、と書いてある(74頁)。 Ⅲでは、 ルイは読書に余念がなかった。 彼は教師となった。 目録を見た者がいた。 一貫性のある好み(252頁)。  2014/04/23

ラウリスタ~

16
マントに身を包み夜の観察者としてパリを放浪するという当初の千夜一夜的雰囲気は(パリ遊歩者の元祖?)、大革命の勃発によって一変。立憲君主制から穏健共和派へ、意見を慎重にスライドさせるレチフ。農民、植字工を経て、膨大な読書によって民衆文化から脱し「知の文化」を獲得し作家になる。身近に過ぎる都市民衆へは極めて苛烈な批判、そしてブルジョワ価値観を内面化し、幻想の「田園の幸福な農民」を描いて成功したらしい。革命のルポ的小説としても緊迫感あって面白い(語り手が、数十ページ前とは逆の立場を平然と取っていたりしていい)。2021/04/19

忍者

9
フランスの本を読んだことがないので、適当に買って読んでみました。パリ民衆の生活を通して、フランス革命当時の不安定な社会が描かれています。特に第一部は、普段の生活に暴力と不正が密着して当たり前、という社会状況らしく、現代日本と比較しながら読んでみると、何か陰気な気分になってしまいました。しかし、これから革命へ向かって行くパリの様子が臨場感に豊かに伝わってくるので、とてつもなく面白い内容です。なお、第二部以降は、フランス革命をなぞるような描写で、小説から歴史本に切り替わったような印象を受けました。2015/02/10

misui

7
革命前のパリの夜の風物を、「観察するふくろう」としてスケッチ風に描く…というのは三分の一ほどで、残りは革命を扱う歴史ものになる。大仰で芝居的な「夜」を楽しんでいたらいきなり大革命の混乱に突き落とされるわけで、正直言って後半は流し読んだ。それにこの著者は客観を決め込んで意見を変えたり見ていないものを見た風に装ったりするので、いちいち真剣に付き合ってられないというか、まあフランス革命に興味を持つ人はなにか得るものがあるかもしれない。2014/01/03

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