岩波文庫<br> アルルの女 (改版)

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岩波文庫
アルルの女 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 98p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003254226
  • NDC分類 952
  • Cコード C0198

出版社内容情報

もともとこの作品は『風車小屋だより』の一小話を,ドーデー自身が戯曲化したもの.平隠な農村に住む一青年が,アルルの女を知ったばかりに死をえらぶという悲劇は,周囲が牧歌的だけにいっそうきわだって読者の胸を打つ.この戯曲に付したビゼーの音楽も,一度も姿を現わさないアルルの女の魅力を,美しい旋律で表現している.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

14
世界の妖怪と民話を比較する授業で異形が運んでくる福と異形を失うと得る禍の民話のパターン(ひょっとこなど)でこの本が紹介されていたので興味を持ち、読みました。東洋では異形は鬼子として忌み嫌われるのが多いのに対し、西洋では異形は福を呼ぶ存在として崇められると学びました。「馬鹿な子が知恵をつけると不幸になる」という言葉通りにすべてが空回りしてしまう物語。婚約者の立場がアルルの女の代替役としての立場だったので悲しくなります。そして母親の子を想う気持ちが切実すぎます。2011/11/21

はな

12
都会の美しい女への恋に悩む農家の青年とそれを見守る人達の話。重要な役割のはずのアルルの女が結局最後まで登場しないのが、意外で面白い。フレデリの狂気にヴィヴェットへの哀れさが際立ち、息子の死を予感する母の心情の吐露に同じく胸が痛む。牧歌的な田園風景の描写に美しいフランスが目に見えるようだ。2015/06/29

Jun Shino

3
悲劇である。登場人物が練られている。アルルの女に惹かれる農家の若主人フレデリと、彼へ過度な執着を示す母親のローズ・ママイ、おおらかで単純な伯父のマルク、純粋な娘ヴィヴェット、舞台でのイメージが頭に浮かぶ。1人冷静な老羊飼いバルタザールが効いている。名前もまた、キリストが生まれた時に来訪した東方の三博士、とはまた興味深いネーミング。で、フレデリとその家族を振り回す「アルルの女」は劇中まったく出演がない。「アルルの女」と呼ばれるだけで、名前さえなし。小粋な演出。複雑な話ではないが微妙な噛み合いが絶妙な戯曲。2020/08/02

ゼスビア・エステネ

3
恋と現実の狭間に喘ぎ苦しむ主人公を中心とした乙女の純情や母親の痛ましい子への愛が錯綜し、一つの大きな構図を作り上げている。主人公を助けんとする家族の愛情、白痴者の純朴なる精神はいとも高潔だ。しかし、恋とはそのような愛情や純朴をも打ち倒す気高き存在であることを著者ドーデーは温かい同情を込めたタッチで描いている。『恋で死ぬ男もいる!』(p.95)とは、そうした構図をも砕く恋そのものを様々な側面から検討した上での緻密且つ心情の深淵にまで染み渡る親愛をも破壊する暴虐の告白を一文で纏めたようなものだと考える。2018/07/02

桃の種

2
今で言うところの毒親みたいな印象を受けたけれど、どうなんだろう。2020/12/12

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