岩波文庫<br> ジェイン・エア 〈上巻〉

岩波文庫
ジェイン・エア 〈上巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 420p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003223215
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

生まれて間もなく両親を失ったジェイン・エアは,冷酷な伯母に育てられる.十八歳になり,家庭教師にやとわれた彼女は,その家の主人に魅かれ身分のちがいをこえて結婚しようとするが,彼には発狂した妻がいることがわかり,絶望のうちにさすらいの旅にでる.……シャーロット・ブロンテ(一八一六‐五五)が情熱をこめて描いた自伝的小説.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほりん

35
孤児のジェイン・エアは、冷酷な伯母のもとで辛い幼少期を過ごし、10歳から寄宿学校に入る。そこでの生活も厳しいものだったが、素晴らしい友人や先生との出会いもあり、感受性も教養も豊かな女性に成長する。18歳でロチェスター家の家庭教師として社会へと出て行く。…ジェインは、器量良しではないと描写されているが、生き生きとした綺麗な眼の、敏捷な娘の姿が見えるようだった。情景・心象とも描写が実に丁寧で、読むのには時間がかかるが、心情が手に取るようにわかり、のめり込んで読んだ。下巻へ。2019/09/01

藤月はな(灯れ松明の火)

16
イスラム世界の授業でこの本が西洋が他の世界に対して自分たちの行いや考えを正当化するために使われてきたオリエンタリズムも描かれていると聞いて興味を持ち、読みました。自分の思ったことをはっきり、言うジェインの姿はとても清々しいです。ジェイン大人よりも賢くて正しいことを子供が言っても誤魔化したり、怒ったり、果ては暴言や暴力で押さえつけたりすることは何時の時代でも変わらないのだと感じました。リード夫人が最後までジェインを怖がり、憎んだのは自分の行いの後ろめたさとその間違いを認めることを許せなかったからだと思います2011/11/19

kaizen@名古屋de朝活読書会

4
エミリブロンテの姉との事。唯一生きている間に評価。孤児のジェインは厄介扱いされ,住み込み家庭教師になった。ある牧師館にたどりつく。 Jane, will you marry me? が重要表現。 A waft of wind came sweeping down the laurel-walk,and trembled through the boughs of the chestnut;it wandered away away to an indefinite distance - it died. 2010/12/06

KOH

4
ジェイン・エアという女性の生涯を描いた物語。全体の感想は下巻読了後に書きたいと思うが、上巻読了時点で言えるのは、訳がよくない。原文の英単語をそのまま日本語に置き換えたような内容で、登場人物のセリフにも違和感がある。初版の発行が1957年であることを考慮しても、このような表現はしないだろうというところも散見される。地のストーリーは面白く、海外文学には定評のある岩波文庫だけにその点が残念であった。これから読みたいと思っている方には他の出版社のものをオススメしたい。2011/10/19

はとむぎ

3
これを読むにしては今更感が漂うが、自分が今モヤモヤしていることになんとなくスッと入ってくるよいタイミングだった。映画を観たのがきっかけ。:こうした生き方、考え方、人間性であれればという、(わたしの)理想があった。穏やか且つ力強いジェイン・エア。恋をしてからの気持ちのブレがまた現実的だけれど、それに対する意識の持って行き方がまた参考になる。冷静さの中に微かな火のようなものが見えるようになってきたので、下巻も楽しみ。2015/01/08

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