出版社内容情報
『ソネット集』を中心に,『ヴィーナスとアドーニス』『ルークリース凌辱』などからエッセンスを対訳形式で収録.詳しい脚注も付し,詩人としてのシェイクスピア(1564―1616)の魅力を存分に堪能できる一冊.
内容説明
「君を夏の一日と比べてみようか?/だが君のほうがずっと美しく、もっと温和だ…」(『ソネット集』18番)―愛する心の悩みや葛藤が痛切にうたわれた『ソネット集』を中心に、劇中歌および『ヴィーナスとアドーニス』『ルークリース凌辱』からエッセンスを厳選して対訳形式で収録。詳しい脚注を付し、詩人としてのシェイクスピア(1564‐1616)の魅力に触れられる1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lily
93
シェイクスピアはやはり圧倒的詩人だった。シェイクスピアの全魂ここに宿る。愛の詩の最高点。大切な人にプレゼントしたくなる1冊。世界を囲んでしまう程の2極の美しか残らない。2021/05/03
しゅてふぁん
45
シェイクスピアのソネットは回りくどく比喩だらけでよく解らないところはたくさんあるけれど、読んでいて心地良い。訳文で読んでいてそう思うのだから、原文はどんなだろうと対訳を読んでみた。原文を目にすると実際に押韻が確認できて楽しい!韻を踏んだ文章は美しい。惜しむらくは、私の読解力がついていけていないこと(^^;) シェイクスピアのソネットは全編読んでみたい。2018/10/08
マンセイ堂
41
前半部のソネット集から引用した詩がいいなと思いました。若さは永遠ではない、時と共に失っていく、だから虚しく浪費するな、というメッセージの詩が印象深かったです。2013/09/20
ヘラジカ
32
流石に英語だけで読んで楽しめるほどの英語力はないので対訳を。詩の内容よりも、恋に全身全霊を傾けるその姿勢が美しい。ソネット集の29番がすごく好み。何度も何度も繰り返し読んだ。シェイクスピアも一気に読み直そうかなあ。2016/08/12
スプーン
26
生きとし生けるものによって繰り返される愛と生命の循環。 「愛こそがすべて」だという事に、誰が疑問符を付けられよう? 答えは皆、自身の心が知っている。 愛し、愛された記憶のみが、この世の果実だと。2017/11/05