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岩波文庫
中国民話集

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  • サイズ 文庫判/ページ数 403p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003203910
  • NDC分類 388.22
  • Cコード C0198

出版社内容情報

かつて柳田国男が「驚くほど豊富な昔話の貯蔵地」と呼んだ中国.「さるかに合戦」「絵姿女房」など,私たちが幼い頃から親しんできた日本の民話にもそのつよい影響が見られる.人口の九十数パーセントを占める漢民族の語り伝えた民話から,代表的な話,また日本・朝鮮の民話との比較研究上注目すべきもの四四篇を選び収めた.

内容説明

かつて柳田国男が「驚くほど豊富な昔話の貯蔵地」と呼んだ中国。「さるかに合戦」「絵姿女房」「古屋の漏り」など、私たちが幼い頃から親しんできた日本の民話にもそのつよい影響が見られる。人口の90数パーセントを占める漢民族の語り伝えた民話から、代表的な話、また日本・朝鮮の民話との比較研究上注目すべきもの44篇を選び収めた。

目次

1 村里のあたりで
2 海と川のほとりで
3 平原と山のはざまで
4 人と人のあいだで
5 男と女のかかわりで

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめか*

36
課題のため読了。なぜ海はしょっぱいの?なぜ蚊は煙が嫌いで人を刺すの?なぜ犬と猫は仲が悪いといわれているの?七夕の起源って何?といった今ある事実や逸話の起源となるお話も多く入っている。短編で一つのお話がとても短いので読みやすい。蚊が元々は人喰いの大きい虫だったとか、犬と猫は元々は大の仲良しで、とある出来事から犬がずる賢い猫を心底憎んだことにより敵同士となったとか…興味深い話も多かった。小学生の頃いろんな国の民話を読んだことがあるけど、それぞれ教訓があったりして面白いんだよね。さるかに合戦は日本だと思ってた。2016/07/24

壱萬弐仟縁

30
水仙の花は福建の漳州(しょうしゅう)地方特産。南門の外側の大梅溪と小梅溪あたりにしかない(83頁)。福建省の言い伝えによると、虎は百獣の王といわれる前には、鹿よりもおとなしく、牛よりものろまで、豚よりも分からずやで、いつも猿や狐にばかにされていた。また、33 人は金の欲で死ぬとある(236頁~)。ことわざの続きは、鳥は食べ物の欲で命を落とすという(241頁)。天罰は下るものだ。 2016/02/10

テツ

20
中国に伝わる民話集。古今東西、洋の東西を問わず物語は面白い。日本に暮らす僕たちにも覚えがある作りのストーリーも多数掲載されているけれどインターネットなんて存在せず世界各地が分断され星の数ほどの異なる世界と文化が溢れていた時代でも、人間は決して出会わぬ異なる世界同士に生きながら何故か同じような物語を生み出し、それに笑い涙し反省し登場人物の生き様に美徳を見出していた。そして物語は人間により語り継がれ洗練され他の物語と交わり少しずつ少しずつ成長し生き続ける。現代に残る物語は今までの人間の結晶だ。大切にしたいな。2017/01/13

aoto

2
中国のどこの地域で語られている民話なのかがさりげなく載っているのが好みだなと感じた。猿蟹合戦の原型とも思える話が二つあるな、なんて思う。登場する皇帝は、割と舐められた存在で描かれてるのが興味深い。十二支が決まった話も、日本でよく聞く話とは多少違いがあって、そこのところもユニーク。あと、虎がよくでますよね。やっぱり身近な動物だったんだろうなぁと。2022/02/12

1
幼少期に自分が保育園や小学校で聞いたような道徳教育に適した話が多かった。 子供に聞かせたい話の寓意というものは民族の境界線を越えても変わらないのであろう。2014/11/16

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