出版社内容情報
明治以来,終戦に至る八十年間に歌い継がれてきた多くの唱歌の中から,百五十余編を選んでここに収める.「蛍の光」「ふるさと」「鳩ぽっぽ」「春がきた」など世に広く親しまれてきた文部省唱歌をはじめ,「荒城の月」「鉄道唱歌」「美しき天然」「浜辺のうた」「ああ玉杯に花うけて」など,明治・大正・昭和の名歌すべてを集める.
内容説明
明治以来、敗戦に至る80年間に歌い継がれてきた多くの唱歌の中から、150余篇を選んでここに収める。「蛍の光」「ふるさと」「鳩ぽっぽ」「春がきた」など世に広く親しまれてきた文部省唱歌をはじめ、「荒城の月」「鉄道唱歌」「美しき天然」「浜辺のうた」「ああ玉杯に花うけて」など、明治・大正・昭和の名歌すべてを集めた。
目次
明治時代(明治14年‐明治45年)(見わたせば;蛍の光;蝶々;霞か雲か;皇御国 ほか)
大正時代(大正元年‐大正15年)(木の葉;春の小川;広瀬中佐;村の鍛冶屋;橘中佐 ほか)
昭和時代(昭和元年‐昭和20年)(コイノボリ;電車ごっこ;ポプラ;チューリップ;蛍 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
21
歌いたい曲がいっぱい。唱歌の魅力を再発見したのは大学に入ってからでした。それまではクラシックばかり聴いていました。流行歌に疎いのは昔からみたいですね(苦笑)。2015/06/18
さきん
6
日本の唱歌とその変遷が良くわかる。風呂で良くこの本を手にしながら歌歌い、リラックスしている。2015/07/08
スローリーダー
4
一般教養として唱歌に触れた。歌を聴きながら歌詞を追う方法で読み進めた。今日も愛唱されている歌がある一方、消えていった作品も多い。軍歌や軍神の歌は勇ましくも悲壮感が漂い、敬遠したくなる。好きなのは「浜辺の歌」「紅葉」「旅愁」「われは海の子」など多数。唱歌には日本語の美しさが凝縮している。これらを愛唱していた明治から戦前にかけての子供たちの教養の高さよ。2017/02/07
圓子
4
知ってる歌でも譜面は初めて見るものばかり。何気なく歌っていたけど、譜面どおり歌おうとすると結構難しいよね…。リズムとか音階とか、アクロバティックなものが多くないでしょうか。2015/05/04
シロクマぽよんぽ
3
唱歌という歌唱方法には、コミュニティ(国家、共同体等)への所属意識が誘発される、という大きな特徴がある。それゆえ、近代国家の形成と唱歌の発達は、大きく連動することになる。明治~昭和にかけて、どういうことを子どもに啓蒙したかったのかがよくわかる一冊。その点、「荒城の月」の無常観がひときわ目立つ。2020/06/17