岩波文庫<br> 伽羅枕

岩波文庫
伽羅枕

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  • サイズ 文庫判/ページ数 178p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784003101469
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

祇園に生まれ島原に売られ,江戸の吉原に艶名をうたわれた一代女,佐太夫の物語.彼女をとりまく花やかな幾多の挿話をつぎつぎとくりひろげながら,あぶらの乗りきった作者の筆は十分に伸びきって,色と金の世相・人情のうらおもてを活写している.明治の遊廓文学の傑作のひとつであり,紅葉の最初の長篇小説である.解説=本間久雄

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文吾

7
★★★/図書館本。初読み作家様でしたが、私が読めない本だった。面白そうで楽しみにしてたから、とても残念。どなたか現代の言葉にしてくれたらいいのに。あとやっぱり漢字が読めなかった。読みがなも結構ふってあるけど、ほぼ壊滅的に読めませんでした。明治23年の作品だそうです。「祇園に生まれて島原に売られ、江戸は吉原にその名を謳われた佐太夫の物語」あらすじより。読めなかったけど記録しておく。2016/06/14

マカール

1
主人公の佐太夫が、吉原を舞台に女傑さながら男をあしらう一代記。伽羅枕は長編というよりも、個々の小話をつなぎ合わせた短編集だ。というのも、紅葉はある老女の実話を基にしてこの小説を書いたからである。それ故にそれぞれの話の関係性は薄いけれど、とても実話とは思えぬほど物語としての迫力を持ち、人情を帯び、魅力に満ちた小説になっている。文章も軽快で、個人的に紅葉の作では『金色夜叉』に次ぐ傑作ではないかと思う。ただ欠点は中身が濃すぎるせいで、中々読み終わらないことだ。読了した時には、主人公の幼年時代が文字通り昔のよう。2013/02/21

Helmenov

0
江戸遊女の粋と侠。文体が醸し出している。2008/10/31

ともも

0
明治23年読売新聞の連載小説。京は祇園に生まれ、流れついた吉原で佐太夫となる「お花」の物語。道中「左右には番新佐山春日野おのおの姿を粧りて」番新は番頭新造のことか。佐山春日野って相撲みたいね。後ろは「魂魄脱殻(たましひぬけがら)の士農工商ぞろぞろ」あはは。2019/07/11

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