出版社内容情報
「白浪五人男」(弁天小僧)は本名題を「青砥稿花紅彩画」(あをとざうしはなのにしきゑ)と呼んで文久2年3月,作者48歳の時市村座に書きおろされたものである.名題の示す通り錦絵仕立ての華麗な舞台面と独特の歌う台詞によって形式美の残りなく発揮された作.他に忠臣蔵銘々伝のひとつ「鳩の平右衛門」を収めた.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
九鳥
4
黄色い表紙の岩波文庫は初めて読んだ気がする…。七五調でテンポのいい歌舞伎狂言だったので思ったほど読みづらくもなかった。弁天小僧は白浪五人男の有名なピカレスク。姫を裏切ったり子を捨てたり、泥棒たちのエピソードもそれぞれ正直に言ってひどい話だけれど痛快でもある。「鳩の平右衛門」は短い忠義話。山鳩の演出は芝居でどうやって演出するのかちょっと見てみたい気がする。 2010/04/24
ichiteru
1
歌舞伎では浜松屋と稲瀬川勢揃の場ぐらいしか上演されないので、話をしかっり理解するために通しで。なるほど、そういう裏があったのかと、また歌舞伎を見る楽しみが膨らむ。脚本形式なので、七五調のセリフを声に出しながら読むと結構気持ちがいい。2016/03/26
nobi Nishii
1
弁天小僧は有名な台詞が並んでいる、鳩の平右衛門、う~~むと言う感じです。2013/07/27