出版社内容情報
好評の『軽口本集』『小咄本集』につづく江戸笑話シリーズの最終巻.寛政(一七八九‐一八〇一)以後に咄の会を催した焉馬・一九・慈悲成ら戯作者の作と,文化・文政期(一八〇四‐三〇)に高座で大活躍した可楽・文治・正蔵ら落語家の作八種をおさめた.現行の落語ほとんどそのままのもの,あるいはその原形を想わせるものがあって興味つきない.
内容説明
好評の『軽口本集』『小咄本集』につづく江戸笑話シリーズの最終巻。寛政(1789‐1802)以後に咄の会を備した焉馬・一九・慈悲成ら戯作者の作と、文化・文政期(1804‐30)に高座で大活躍した可楽・文治・正蔵ら落語家の作8種をおさめた。現行の落語ほとんどそのままのもの、あるいはその原型を想わせるものがあって興味つきない。
目次
噺落 詩葉の花
咄落 臍くり金
話譚 江戸嬉笑
選新 臍の宿替
作新 種が島
噺落 屠蘇喜言
作新 太鼓の林
面白し花の初笑
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しーしー
2
「まんじゅうこわい」の元になった「饅頭」という題の話が入っていたので、少し懐かしい気持ちになりました。2021/12/14
狐狸窟彦兵衛
1
軽口から小咄、落語へと3巻読了。気の利いた笑の種が、だんだん一つの噺に成長するのに100年くらいかかっている足跡👣がたどれて面白かった。江戸時代の「笑い」が、かなりの教養に支えられていることも知れ、大衆の質の高さに驚いた。2021/12/30
CCC
1
つい出来心で手に取ったけど、これは……。現代の文章が恋しくなった。頭の体操(というか運動)にはなったけど、消化しづらすぎる。しかも読むのにエネルギーがいった割りに俗な内容だったり。その道に詳しければ色々興味深いところもあったろうけど、私は専門家ではない。残念だ。2012/08/20
笠井康平
0
戯作文体の作られ方を学びに。2013/08/06