空とぶ船と世界一のばか

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  • サイズ B4判/高さ 27X34cm
  • 商品コード 9784001105605
  • Cコード C8798

出版社内容情報

大空を自由に走れる空とぶ船を求めて旅にでたばかむすこと,7人のふしぎな能力をもつ男たちの冒険物語.ロシアの昔話を,シュルヴィッツが華やかな絵本に仕上げました.コールデコット賞受賞.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

261
元はロシアの昔話。イギリスの童話作家アーサー・ランサムの文。ワルシャワ生まれで、現在はアメリカで活躍するユリー・シュルヴィッツの絵。シュルヴィッツは、本書でコールデコット賞を受賞。お話は3人兄弟※の3男が、神様の御加護と旅の仲間たちの助けもあって、数々の難題を克服して最後は王女様とめでたく結婚するというもの。なんだか微笑ましい。絵は横幅の広い(A4ヨコ向き)サイズを活かして、広々としたロシアの大地を描く。お城などもロシア風。船も登場人物たちの動きや表情もいい。ただし、主人公はあまりパッとしないが。2024/08/21

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

99
神さまは無邪気な人間が好き。「空飛ぶ船を持ってきた男は王女と結婚させる」という王様のお触れを聞いた三人兄弟。両親の自慢だった長男・次男は意気揚々と挑戦する。末の弟も兄たちに続くが、彼は大人になっても子どもの心のままに育った『ばかむすこ』(名前は不明)。両親は何の期待もせずに送り出すが、神さまに愛された無邪気な心がミラクルを起こす。寝てる間に誰かが空飛ぶ船を作ってくれて、旅の途中で頼もしい相棒たちが現れる。ハッピーでハッピーでハッピーなロシアの昔話。1970年11月初版。2016/01/30

Kawai Hideki

94
ユリ・シュルヴィッツ強化週間。三人兄弟の末っ子で、あまりの無邪気さぶりに、親から「世界一ばか」と言われていたばか息子の立身出世物語。ある国の王様が「空飛ぶ船を作った者に、娘の王女と結婚させる」という御触れを出した。利口な2人の兄は、船作りに勇んで出かけ、両親も精一杯の期待をかけて見送るが、行方不明に。一方、ばか息子は半ば家を追い出されるようにして船作りに出かける。ノープラン、ノーアイデアだったが、持ち前の無邪気さで、出会う人みんなを仲間にして、異能の集団を作りあげ、困難を切り開いていく。2016/05/08

ひらちゃん

62
他力本願にとんとんとんと願いを叶えていく「ばかむすこ」。神様はどうして何もかも与えちゃったのだろう?素直なところ?お兄さん達はどうしちゃった?2017/09/25

らぱん

57
面白い。まずタイトルの「~世界一のばか」でハートを鷲掴みにされた。三人兄弟の末っ子が「ばか」なのだが、実の両親は彼をないがしろにしており、理由は彼が「ばか」だから。「ばか」連発の潔さもいい。二人の兄の賢さの表現が「かねをかりてもだまされないほどりこう」という意味不明さも笑う。この「ばかむすこ」が旅に出て、途中で出会うばか仲間とともに目的地のお城へ向かう。最後は当然のように「めでたしめでたし」だが、ツッコミどころは満載で馬鹿馬鹿しくて大笑い。ユリー・シュルヴィッツの絵もとてもいい。豪快な法螺話は愉しい。2019/10/03

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