出版社内容情報
近代日本人の精神的支柱でありつづけた漱石の文業は,今も強く私たちにはたらきかけてくる力を持っています.先の見えない閉塞感にとらわれがちな今,漱石から学ぶべきものは決して少なくありません.1993年に刊行を開始した新しい『漱石全集』をより充実させ,ここに再刊します.
目次
俳句
連句(連句片々;未定稿 ほか)
俳体詩(離別;無題;富寺 ほか)
短歌
新体詩(水底の感;従軍行;鬼哭寺の一夜;無題)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
風に吹かれて
16
「56 鐘つけば銀杏ちるなり 建長寺(明28年)」 子規の「柿くえば鐘がなるなり法隆寺」の成立に影響した句と考えられる(p19注解)。 外に、いくつか。 「150 名は桜ものの見事に散る事よ(明28年)」 「423 東西南北より吹雪哉(明28年)」 「430 米櫃を布団につゝむ孀(やもめ)哉(明28年)」 「1038 どっしりと尻を据えたる南瓜かな(明29年)」 「1430 我に許せ元日なれば朝寐坊(明32年)」 「2029 雷の図にのりすぎて落ちにけり(明40年)」 2020/03/09
時折
0
漱石を噛めば噛むほど枯野かな2010/12/07
あいくん
0
☆☆☆☆☆2010/02/24