出版社内容情報
祖国を知らない子どもたち．平和な時代を知らない人びと．内戦と飢えと疫病で，死が日常の風景になっている社会．難民たちの生きざまを通して再発見される，戦争の非道さと，したたかに生きる人間の底力．
内容説明
飢え、疫病、内戦。難民を襲う静かなジェノサイド。戦争の非道さ。したたかに生きる人間の底力。
目次
写真編（国境に向かって；飢餓に生きる；難民キャンプ；子どもたちの明日；祖国への夢）
本文編 難民取材二十年（「二十一世紀の幕開け」；「空爆の悲劇」アフガン；中米ドミノ倒し；キリングフィールド・カンボジア；飢える赤道 ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐保（さほ）
3
子供たちの笑顔と、泣き顔。幸せになってほしい。私がいっしょに幸せになりたい。できることなら、代わりたい。言葉だけでは白々しく思われるだろうか？ それでも、思いだけでも確かだと私は知っているから。これからも、せめて知ることはつづけよう。そしてこの長い人生の中で、実際にすくいたい。この手で代わりたい。そして、写真一枚で人の意識は変えられるということ。反対に、文字の無力さ。2012/08/09
W.S.
1
「報道に関わる者として、映像が政権の都合のいいように利用されるのは、悲しい。文字よりも、映像の説得力が大きいことも多い。一部を切り取り、『これが事実』、との概念を植え付けるには映像はもってこいと言える。真実を見極め、平和への道を探り続ける、それが民主国家の報道のあるべき姿だろう。」（p51）2019/06/15
