講座 心理療法〈6〉心理療法と人間関係

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  • サイズ A5判/ページ数 220p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000265669
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C0311

出版社内容情報

心理療法における治療者とクライエントの関係はいかにあるべきなのか.専門家として,同時に生身の人間として臨床を行う際の困難と危険を考察し,現代社会特有の“関係性の病い”を検討する.宮迫千鶴氏との対談を併録.

内容説明

心理療法における治療者とクライエントの関係はいかにあるべきなのか。そこに生じる転移・逆転移とはどのような現象なのか。専門家として、同時に生身の人間として臨床を行う際の困難と迷いを直視する。さらに現代社会特有の“関係性の病”を検討し、そこでの心理療法の役割を説く。

目次

総論 心理療法における転移/逆転移
心理療法的関係の二重性
「切る」に見えてくる関係性―母子同室並行面接の事例
心理療法と人間―Disfigured Hero試論
精神病圏の心理療法における人間関係
対談 人間関係の原点を見つめる(宮迫千鶴;河合隼雄)

著者等紹介

成田善弘[ナリタヨシヒロ]
1941年生まれ。精神医学。椙山女学園大学人間関係学部教授。名古屋大学医学部卒業。主著に『精神療法の第一歩』『心身症と心身医学』『青年期境界例』『精神療法の経験』など

穂苅千恵[ホカリチエ]
1965年生まれ。臨床心理学。上智大学大学院文学研究科博士課程満期退学。2000年4月よりチューリッヒ・ユング研究所留学中

秋田巌[アキタイワオ]
1957年生まれ。精神科医。京都文教大学人間学部臨床心理学科助教授。高知医科大学卒業。1996年、チューリッヒ・ユング研究所にてユング派分析家の資格取得。主著に『ザ・臨床心理学科』(共著)など

伊藤良子[イトウヨシコ]
1945年生まれ。臨床心理学。京都大学大学院教育学研究科教授。京都大学大学院教育学研究科博士課程修了。主著に『心理療法と転移』『境界例・重症連の心理臨床』(心理臨床の実際5、分担執筆)『心的外傷の臨床』(臨床心理学体系17、分担執筆)など

河合隼雄[カワイハヤオ]
1928年生まれ。臨床心理学。京都大学名誉教授。国際日本文化研究センター所長。京都大学理学部数学科卒業。1962-65年、スイス、チューリッヒのユング研究所に留学。日本で最初のユング派分析家になる。著書に『昔話と日本人の心』『心理療法序説』『川合隼雄著作集』全14巻(岩波書店刊)など多数
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