出版社内容情報
カルト集団が引き起こす社会的事件を,単に異常な宗教現象とみるのでは,現代社会の特質を誤解することになるだろう.カルトの土壌をもつアメリカの場合を中心に,社会・政治のなかでの宗教の機能を歴史的に明らかにし,人間精神の行方を探る.
目次
はじめに―聖と俗のはざまで
第1章 カルトの定義を模索して―反社会性とは何か
第2章 宗教の衰えからカルトが出現する―宗教的ポピュリズムの展開
第3章 自分探しの運動から―20世紀の宗教的ポピュリズム
第4章 地球化時代の新宗教―文化の統合と分裂の間に咲く徒花