出版社内容情報
元昆虫少年がその自然体験をもとにデザインしたゲームソフトが,いま子どもたちの野生を解放しつつある.「ポケットモンスター」を論じて21世紀の野生に迫る,著者渾身のテレビゲーム論.
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ところてん
0
『ポケモン』から、現代の「野生の思考」が考察されています。現代の子供たちは、様々なモンスターを「対象a」として触れることができます。また、「ポケモン」の交換と贈与が絡められた、中沢新一氏らしい展開もあります。2016/07/15
ハンギ
0
中沢新一によるポケモン論。ただしなぜか、クーロンズゲートや、スペースインベーダーも出てくる。最終章に贈与論からポケモンを論じたりしているけど、そこ以外はラカン的な精神分析の道具によって、論じている。一貫性があるのでよかったが、あまり「野生の思考」は関係ない気もするし、本当にそこからやるのであれば、子供たちの昆虫採集をもう少し意識的に取り上げるべきだと思った。現代社会では失ったものをゲームによって取り返している、という論点は面白かったけれど、ノスタルジー的な観点からだけ見ると、批判を招きかねないと思う。2013/01/30
ああああ
0
「対象a」の出典が知りたい。 中沢先生ゲーム好きなんだなあ。2018/10/10