人物戦後政治 - 私の出会った政治家たち

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人物戦後政治 - 私の出会った政治家たち

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000233149
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0031

出版社内容情報

「政治記者はだれでも初めは時の首相の動静を日がな1日追いかけることから仕事を覚えさせられる.1961年に政治部員になった私の場合は,池田勇人首相だった.」-こうして私の政治記者人生がはじまった.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

わび

1
正直な所、いい意味で予想を裏切られる内容だった。大物政治部記者の回顧本にもかかわらず、派閥政治の裏話などはほとんどなく、野党人士のエピソードの比重がここまで大きい本もなかなかないのではないか。著者は戦後の象徴たる田中派的政治には馴染めないものを感じ、極めて批判的なスタンスを取っているが、そうであるからこそ、自己改革の機会を逃し続けてきた日本社会党に対する筆鋒も鋭い。個々の政治家の人柄が伝わるエピソードと共に、著者のある種屈折した革新勢力への感情も本書を味わい深いものにしている。2020/03/13

スズキパル

1
朝日新聞の政治記者としての筆者の経験に基づき、様々な政治家のエピソードを通じて戦後政治を振り返っている。江田三郎氏や西尾末広氏のような、当時の野党の大物政治家に対する分析は特に印象的。テレビ映えし、世論に敏感な大衆政治家としての江田氏と、メディアに媚びる事を良しとしない反江田派の社会主義者たちの相克。一方の西尾氏は、労働運動からのたたき上げ政治家としての自負が、インテリに対する不信や「反共」に結びついていたのが印象的。西欧の社民主義政党とは異なる「泥臭さ」をもつ民社党のルーツがここにありそう。2013/04/27

inoshun

0
読み物として大変面白かった。 著者が感じた事やちょっとした小ネタが戦後政治を彩る政治家達を身近に感じることができ、著者の作家としての力量を感じた。 ただ、本書を読むことで、戦後政治史や現代政治の理解や提言に資するかと言うと、そうは思えなかった。 最初に書いているが、純粋に読み物として楽しむべきものだろう。

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