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出版社内容情報
王や天皇は人々からどのように見られ,王権の側は自らをどのように見せようとするのか.各社会層の天皇観の歴史的変遷を検討するとともに,特にヨーロッパの王権と近代天皇制を対象に,王権によるイメージ創出の意図を論じる.
内容説明
王を見る臣下たちの視線と、それを意識した王の側のパフォーマンスとが切り結ぶところに、王権のイメージが成立する。この巻では日本の社会各層がどのような天皇観を抱いてきたかを、歴史的に検討するとともに、とくにヨーロッパの王権と近代天皇制を対象に、王権の側がどのようなイメージの創出を意図していたかを論じる。
目次
1 天皇のイメージ(貴族たちの見た院と天皇;武士にとっての天皇;江戸幕府の天皇観;「一木一草」への視線)
2 王権のイメージ形成(天皇と巡幸;「国体」の視覚化;天皇家の婚姻と出産;メディアとしての天皇制;フランツ=ヨーゼフの万華鏡;北欧の王室;朝鮮半島における王権の正統性)
著者等紹介
山本幸司[ヤマモトコウジ]
1946年生。日本中世法制史・思想史/静岡文化芸術大学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。