出版社内容情報
紛争はどのように生じ,それをいかに解決するか.政治と文化の観点から,文化のうちから発する紛争,文化・民族間の紛争,中央と周縁の紛争等,紛争の諸相とその内的外的な要因をとらえ,そのメカニズムに迫る.
目次
第1部 紛争と暴力(未開の戦争、現代の戦争;スリランカ―民族と暴力;都市のアナーキーと抵抗の文化)
第2部 脱植民地文化の戦略(〈征服〉から〈インターネット戦争〉へ―サパティスタ蜂起の歴史的背景と現代的意味;異人と国家―キプシギスの近代化;インドにおける住民運動と国家―森林利用と林政をめぐって;先住民運動―その歴史、展開、現状と展望)
第3部 文化理念の問題(イスラームという力―マレー・ムスリム社会における文化的理念への指向;パレスチナにおける宗教的・政治的な紛争と運動;独立教会運動における政治と文化)