感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
May
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05年に行われた大阪過労死問題連絡会主催シンポジウムを契機に発刊されたものであるため、その視座からのみ語られる内容となっている。統計数値の使用が恣意的と思われるところがあり不信感をぬぐえないが、指摘には尤もなものもあり、20年たった今、残業規制法制がようやく労働者寄りに運用されるようになったことを見ると、考えさせられる。ただ、新自由主義に基本的に懐疑的である私ではあるが、経営とのバランスを無視してよいとは全く考えていない。策など持ち合わせていないが、何とかバランスをとれないものかとは思うのだ。2024/04/14